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ホロコーストの音楽 ゲットーと収容所の生
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ホロコーストの音楽 ゲットーと収容所の生

シルリギルバート【著】, 二階宗人【訳】

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ホロコーストの音楽 ゲットーと収容所の生

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2012/09/12
JAN 9784622076957

ホロコーストの音楽

¥4,950

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2012/12/08

タイトル見て、この本を内容を次のように想起する人は恐らく多いだろう。すなわち、「ホロコーストやナチズムの支配といった過酷な現実的な諸状況に対し、音楽が常に人々の精神を癒し、治癒することで、精神の破局的な状況から人々を救うのに音楽寄与した」と。 しかし、数ページ読んでみればわかるが...

タイトル見て、この本を内容を次のように想起する人は恐らく多いだろう。すなわち、「ホロコーストやナチズムの支配といった過酷な現実的な諸状況に対し、音楽が常に人々の精神を癒し、治癒することで、精神の破局的な状況から人々を救うのに音楽寄与した」と。 しかし、数ページ読んでみればわかるが、著者はそのようなある意味で、ナイーブな音楽観=「精神的抵抗」論でしか、音楽とホロコーストの関係性を見ない現状に対して懐疑の目を向ける。音楽とは、そのような甚だ輝かしい面だけを見せるものではなく、そのまさに逆に、収容所における規律的コントロールに寄与し、人々の階級差を如実に表し、ひいては拷問のための道具にさえ利用されていたという事実がある。こういった、負の側面への注目なしに、ただもっぱら音楽を精神的抵抗論の文脈だけで論じてしまうことは、音楽の役割を誤認してしまうことにもなるし、それに何よりもホロコーストやナチズムでの〈出来事〉を、ある意味で覆い隠すことになるのではないかというのが、著者の危機意識としてある。 注意しなければならない。著者が音楽の精神的抵抗論に批判的であるのとは、確かだが、しかし、それを「否定」しているわけではないということを。精神的抵抗論として捉えられる音楽も多数存在する(本書のなかで当然のことながら取り上げられる)のだが、それにだけ注視しては、音楽を巡るホロコーストやナチズム体制化における複雑な諸状況が見えてこないということだ。 収容所やナチ体制下における人々の複雑な「生活の記憶」を音楽を通して再構成することが本書の賭金となっている。 いきなり俗物的な話になるけれども、ちょっと値段が高い。あと1000円ぐらい安いとな・・・。でも、内容はとても良かった。

Posted by ブクログ

2012/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナチのゲットーと収容所での音楽活動の情報収集記録。 楽譜が本に,音がWEBにあるのが貴重。 WEBは, holocausutmusic.ort.org で,資料と音があるとのこと。 書籍に日本語訳があり,上記サイトに英語訳がある。 公に宣伝に使ったものではなく,足で集めた情報。

Posted by ブクログ

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