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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 集英社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2012/08/17 |
| JAN | 9784087206531 |
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場
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商品レビュー
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13件のお客様レビュー
資源の少ない日本のエネルギー政策はこれまでも、これからも日本の大きな課題である事に変わりない。かつては石油に頼らなくて済む原子力発電が日本の国力を支える重要なエネルギーとして誰もが夢を見ただろう。世界史上、核による攻撃を唯一被った日本ではあるが、それを上手に手懐け、逆に人類の未来...
資源の少ない日本のエネルギー政策はこれまでも、これからも日本の大きな課題である事に変わりない。かつては石油に頼らなくて済む原子力発電が日本の国力を支える重要なエネルギーとして誰もが夢を見ただろう。世界史上、核による攻撃を唯一被った日本ではあるが、それを上手に手懐け、逆に人類の未来を照らす希望として利用する。そのような夢は、2011年の東日本大震災で辛くも崩れ去った。いや、それ以前から東海村JCO 核燃料加工施設臨界事故をはじめ、各地の原発では放射能漏れを伴う重大事故が頻発してきた。安全性と利便性や経済性が紙一重である事をこれまでも思い知らされてきた。だが原油価格は世界情勢の影響を受けやすく、紛争などが発生すれば容易に価格が上昇、国民には電気料金値上げという直接的なダメージだけでなく、全ての財を作るにはエネルギーが必要だから、物の値段にじわじわと転嫁され私たちの生活を脅かす。だからこそ、自分たちの手で作り出す原子力というエネルギーに誰もが夢を馳せた。結果的にどうだったかは、未稼働状態にある各地の原発を見れば明らかだろう。安全確保、この言葉が如何に難しい事であるかを原子力発電所は物語ってきた。 先日青森県の八戸市が大きな被害を受けた地震が発生した際、先ず頭に浮かんだのは本書に登場する六ヶ所村の再処理施設だ。東日本大震災以降、安全性の課題から再稼働出来ずに非稼働状態にある筈だが、既に過去の原発から出た核のゴミがここには大量に保管されている。万が一内陸の断層がずれでもしたら、何か問題が発生しているのでは無いか。そんな不安が心をよぎったが幸いニュース報道では大きく取り上げられる事は無かった。これでまた再稼働が遅れるだろうなと思った。いや、再稼働させるべきなのか、本書を読むと不安は益々増大する。前述した様に原子力は安全確保が最優先だ。地震の多い日本では正確に活断層の場所や地震がいつ発生するか、それによって津波が何メートルまで巨大化するか、正確な予測は難しい。絶対安全と言い切るには全ての地震の発生とその規模を予測できなければならないが、地震予知が出来ないというのが国も認める見解であるから、それは不可能だ。だからこそ未だに福島の地に住民が戻れない事態に発展した。 本書でも「想定外」という言葉が繰り返し出てくるが、正に問題が発生すれば自然の力は「想定外」という常套句で片付けようとする、その態度には全くもって納得はいかない。それを言うなら隕石の落下などは益々、正確な予測は不可能であるし、仮に地球に接近が予測されても撃ち落とせる手段が準備されているのだろうか。話は飛躍したが、地震が多い日本でそれに備えるのは当然だし、どこまで対策して安全を確保したと言えるかは誰にもわからない。その安全確保に要する費用は当然だが税金や電気代に跳ね返ってくる。結果論ではあるが、福島の現状を見ていると失われた土地、建物、経済的な損失は人々の「予測」を遥かに凌駕した筈だ。原子力が果たして安価で無限の夢のエネルギーであったか、改めて疑問を感じざるを得ない。 本書は大学教授やジャーナリストの共著となっており、様々な実験や調査を経た上で記載されたものであると思う。人が何かを始める際は夢や希望をもって取り組むし、実現に向けて相手を説得する事は何においても重要だ。その過程に於いて必ずあるのは、実現したいがための希望的観測や甘い見積りである。これは一般企業でも多くある事だし、数字の見せ方の工夫、悪いデータを見せないといった悪習はどこにでもある。だからこそ、反対意見を述べることで議論を巻き起こし、人々に考えさせる機会を与える事は重要だ。誰も皆、より便利により安くより安全なものを手に入れたい。日本だけでない、世界のエネルギー政策の大きな課題に立ち向かい、それを解決するには全人類が考える必要性があると感じる。地球に住んでいる一人として本書をきっかけに考えていきたいと改めて感じた。
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原発用燃料の再処理施設に関する著作です。福一事故により明らかにされた原発自体の危険性は周知されたように思いますが、再処理工場についても危険であることが示されています。放射性物質を取り扱うこと、その施設の地勢的な危険、国も含めた管理の脆弱性について指摘されています。電力会社という民...
原発用燃料の再処理施設に関する著作です。福一事故により明らかにされた原発自体の危険性は周知されたように思いますが、再処理工場についても危険であることが示されています。放射性物質を取り扱うこと、その施設の地勢的な危険、国も含めた管理の脆弱性について指摘されています。電力会社という民間企業が設置してきているので、ある程度経済的に合理的な手法で判断され設置されてきたと思っていましたが、色々な利権の中で設置され技術的、学術的見解も捻じ曲げられてしまうことに驚いてしまいます。また事故を起こしてしまえばその結果を享受するのは、子供たちであることを思えば、今すぐやめていくことに躊躇いを感じませんでした。
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2011年に東北で大地震が発生する以前、六ケ所村の再処理工場の問題のことはいくらか知っていて、「ガンになりたくねーし、止めてくれー」と憂いていた中、震災が起きて福島原発の惨状が地獄になってから、六ケ所村への関心が(恥ずかしながら)薄れてしまっていた中、「そういえば」とふと思い出し...
2011年に東北で大地震が発生する以前、六ケ所村の再処理工場の問題のことはいくらか知っていて、「ガンになりたくねーし、止めてくれー」と憂いていた中、震災が起きて福島原発の惨状が地獄になってから、六ケ所村への関心が(恥ずかしながら)薄れてしまっていた中、「そういえば」とふと思い出して読んだ一冊。 いつの間にか2021年竣工予定で、「まじかよ~」と思って簡単な本書をさくっと読んでみた。 トイレのない巨大ラグジュアリーホテルから垂れ流される最大級に汚いウ〇コ(放射性物質)が海に流れる。その量が今のホテル(原発)と桁違いって、ふざけんな! 「想定外」が唯一許されないのが原子力、なんせ何百年何千年と土地が汚染されてガンの脅威にさらされる。命短いクソジジイ達が惨劇の後で「やっぱしすみませんでした」では決して済されない!(ゴミの不法投棄とか森林破壊とかは(大変だが)復活がきく、ただ原子力だけは歯が立たない。。。) 電力関係で膨大な利益を得ている電力会社関係者、御用学者、役人、みんな大気圏内から消えてくれ!!!
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