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韓国とキリスト教 いかにして“国家的宗教"になりえたか 中公新書
858円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/07/25 |
JAN | 9784121021731 |
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韓国とキリスト教
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韓国とキリスト教
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
以前からなぜ韓国にクリスチャンが多いのか、それも近代以降になぜ急激に増えたのか不思議に思っていたが、これを読んで腑に落ちた。 やはり近代以降の大きな戦争(第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争)が大きな影響を及ぼしているようだ。生死を分けるような極限状態の中で人々は信仰に拠り所を求め...
以前からなぜ韓国にクリスチャンが多いのか、それも近代以降になぜ急激に増えたのか不思議に思っていたが、これを読んで腑に落ちた。 やはり近代以降の大きな戦争(第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争)が大きな影響を及ぼしているようだ。生死を分けるような極限状態の中で人々は信仰に拠り所を求めるしかなかったのだろう。 また抗日運動家の多くがクリスチャンであったこと、その中から多くの政治家が排出され、大統領の多くがクリスチャンであったことからキリスト教が政府の庇護も受けていたことも大きい。 神学的特徴として現世利益が挙げられるようだが、この事自体は私は必ずしも悪いことだとは思わない。生きた信仰に繋がっているからだ。ただし、そのことも原因の一つとなり、牧師の権威化、拝金主義化、一部のカルト化に繋がっていることは危惧されるべきことだ。 この本は日本人と韓国人の2人の歴史学者による共著であり、客観的な事実と視点に基づいて書かれていて説得力がある。
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筆者らが言うとおりその存在感のわりには類書が少ないジャンルなので大変ためになった 丹念に調査なされていて頭が下がるが、まだ全体的に網羅されてない内容もありそうなので、続編を期待したいところです
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1.浅見雅一・安廷苑『韓国とキリスト教』中公新書、読了。世界最大のメガ・チャーチを有し、全人口の3割をクリスチャンが占める韓国。その教勢は政治の動向にも影響を与える。本書は出会いから現在まで、「いかにして“国家的宗教”になりえたか」(副題)を概観、受容の特色を紹介する簡便な一冊。 2.浅見雅一・安廷苑『韓国とキリスト教』中公新書。李朝下、「西学」として理知的側面から受容されたが指導者の欠如が極端な倫理主義を招く。近代化以降は帝国主義との対峙でプロテスタント受容が加速した。そして戦後はアメリカ「流」。大型教会と個別教会の二主義が教勢拡大を促すが問題も多い。 3.浅見雅一・安廷苑『韓国とキリスト教』中公新書。神学畑の認識では韓国のキリスト教とは「聖霊」重視と「民衆神学(恨の情)」とシャーマニズムの親和性に目がいきがちだが、キリスト教を信じれば万事がよくなるという教説が歓迎された(=教勢拡大へ)というのは意外だった(教会成長理論)。 4.浅見雅一・安廷苑『韓国とキリスト教』中公新書。「通史を新書で」というのは誰もの願いであると同時に「限界」ともなる。記述の濃淡に対する指摘は読み手の関心によって容易だが、類書が少ない中では、輪郭を掴める一冊か。本書で初めて知ることも多く、文化内受肉の一事例を学ぶことができる。
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