商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/07/25 |
JAN | 9784041001714 |
- 書籍
- 文庫
魔欲
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商品レビュー
2.9
10件のお客様レビュー
佐藤邦郎と田沢比呂子の不倫関係を軸に、比呂子の夫 晋の自殺によって話が複雑に展開する物語だが、人間の精神面の不可解な現象を巧みに描いており楽しめた.精神科医の北見の医療活動が話自体を強固なものにしている筋立てが良かった.誰もが突然電車に飛び込みたくなる瞬間は経験していると思ってお...
佐藤邦郎と田沢比呂子の不倫関係を軸に、比呂子の夫 晋の自殺によって話が複雑に展開する物語だが、人間の精神面の不可解な現象を巧みに描いており楽しめた.精神科医の北見の医療活動が話自体を強固なものにしている筋立てが良かった.誰もが突然電車に飛び込みたくなる瞬間は経験していると思っており、一連のストーリーが実感できた.最後に出てくる給水塔がシンボル的で精神的な曖昧さを強固なものにしてくれたと感じた. 解説で伊予原新が参考文献のことに触れていたが、理系の小生としてはリストを添付するのが当たり前だと感じているし、本書で敢えて実行した著者の精密さを称賛していると思う.
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なんかモヤっと終わった感じがする。 まず広告代理店での話だが、専門用語やその仕事を取れた時の喜びなど、その業界でないと分かりにくい。 キャッチフレーズを決めるなど面白そうだが、自分はその業界は全く知らないので若干分かりにくかった。 途中で同僚から怪しい薬をもらってそれから自殺衝動...
なんかモヤっと終わった感じがする。 まず広告代理店での話だが、専門用語やその仕事を取れた時の喜びなど、その業界でないと分かりにくい。 キャッチフレーズを決めるなど面白そうだが、自分はその業界は全く知らないので若干分かりにくかった。 途中で同僚から怪しい薬をもらってそれから自殺衝動が生まれたりするのだが、その同僚はどうなったのかなど何もない。 前半は仕事の話が多く、キャラの濃い同僚などたくさん出てきて仕事を絡めた話になるのかなと思いきや途中から仕事の話などほとんど出てこない。 自殺衝動の理由が不倫相手の旦那の自殺でそれを止めるために四苦八苦。 最初は医師側の目線は別の意味があるのではないだろうか、イニシャルには意味があるのでは、と勝手にミステリー要素を広げて読んでいたが違った。 自殺衝動がある人や近くに自殺した人がいれば、この本の本来の意味を深く理解できるかもしれないが、自分には浅いミステリーと感じてしまう。 たくさん勉強して取材してるのはよくわかるが、山田宗樹さんらしい怒涛の展開を期待してしまった自分もある。 でもとても読みやすく独特な描写は素晴らしいと思います。
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私、電車に飛び込もうとするんです―広告会社に勤める佐東邦郎は、プレゼンを繰り返す忙しい日々の中、自分の中に抑えきれない自殺衝動が生まれていることに気づく。無意識かつ執拗に死を意識する自分に恐怖を感じた邦郎は、精神科を訪れるが、そこでは!?人間の心をコントロールするのは誰なのか、意...
私、電車に飛び込もうとするんです―広告会社に勤める佐東邦郎は、プレゼンを繰り返す忙しい日々の中、自分の中に抑えきれない自殺衝動が生まれていることに気づく。無意識かつ執拗に死を意識する自分に恐怖を感じた邦郎は、精神科を訪れるが、そこでは!?人間の心をコントロールするのは誰なのか、意志や行動を決めるのは、本当に自分なのか。そして人間たちの狂おしき贖罪の結末は!?緊迫の社会派医療サスペンス。
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