まんがと図解でわかる経済学のキホン 別冊宝島

ビジネス・経済

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2012/06/11
• JAN: 9784796698160

商品レビュー

2013/03/12

経済学（ミクロ・マクロ）のことはわかっても、経済学史のことが門外漢のために、簡単に略史がわからないかと思って本書を読んでみた。

結果的には、漫画の導入部分、主要人物の基本的な考えを見開きの４Ｐで図解やカラーで紹介するなど、概観史が頭で整理できてよかったと思う。アダムスミスの経済学の創成記、マルクス等の共産主義、ケインズ等のマクロ経済学、ドラッガーの現代的な切り口の４章構成もよかったと思う。

惜しいのは、年表はあるが学派によるつながりのまとめがないこと、取り上げている人物が監修者の研究に引っ張られているかなと思った。Ｍ．ウェーバーの対抗馬として存ゾンバルトが取り上げられているのは初心者には反対の方がよいのではないかと個人的には思った。

ともあれ、経済史がまったくわからない人にとって、最初に学ぶ本としては文句なく良い本だと思った。

2012/06/17

不況と言われる今だからこそ、経済学の知識があると、今後の身の振り方について一つの指針になると思います。
……とかいってほんとはnevさんのコミックに惹かれて買いました♪
さびれた商店街を復興すべく結成されたアイドルグループ「おさつガールズ」が超かわいいです！
黒髪メガネのツンデレ美少女に、ツインテール八重歯ちゃん、歌の上手なロリっ子ちゃんとかなんという俺得ｗ

経済学者アマルティア・センの潜在能力（ケイパビリティ）の考え方に共感しました。

例えば今、生活保護を受けている方を責める風潮があります。
一方で、「貧すれば鈍する」という現象を生々しく語る方もおられます。
単純に言うと、生活保護でまずまずな収入があったとしても、精神的にぼわーっと追いつめられて、余裕がなくてやりくりや家事ができなかったり、ギャンブルに使い果たして幸せな家庭生活が営めなかったり…　生活も豊かとは限らないのです。

逆に、収入はかつかつだけど、愛する家族と協力してやりくりして幸せな生活を送っている家庭もあるでしょう。
不公平とかそういうのではなく、「一つの価値観では幸不幸ははかれない」ということだと思います。

すんごい高収入な芸能人の方に、働かない親族が何人もぶら下がっていたり…
「老害」とか呼ばれ高いお給料をもらっている人が、二ートの身内を養っているかもしれません。
だから一概に「お金持ちはずるい、生活保護はずるい」とも言えないと思います。

自分の納得いく範囲で働いて収入を得て、貯蓄と「納得のいく支出」に振り分けていくという、家計を小さな会社として考えて行くのが、社会経済に対し、自分にもできる参画かなーと思いました。

お金で買えない幸せもあるのですから、（自分で使い切れる以上に）お金を持っている人をうらやんでも仕方がないと思います。
たとえばかわいい子宝を授かったり……
自分の力で本当にやりたいこと、作り出したいものを創作し（絵画や動画、フィギュア、や小説やコミックなど）　他者からあたたかい無償の賞賛を得て満足する。（たとえ金銭的な報酬がないとしても）　もしくは家族に感謝されて楽しく暮らしたり、趣味で満足したり。
誰もがそうして自己承認欲求を満たされる社会だといいなーと思います。

なので、ぶっちゃけ私はベーシックインカムにも賛成です。
（日本にはリソースがないので残念ですが……）