商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/06/02 |
JAN | 9784041101889 |
- 書籍
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信長死すべし
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信長死すべし
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商品レビュー
3.5
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山本兼一氏の織田信長本。 正親町帝、近衛前久ら、朝廷が暗躍し、明智光秀が勅命により織田信長を弑するという筋書き。 勅命という正式なものは状況から困難ではあるが、正親町帝や近衛前久らからなんらかの形で働きかごあった可能性は高いのでは。 心情的に考えると、一番スッキリするストーリー。...
山本兼一氏の織田信長本。 正親町帝、近衛前久ら、朝廷が暗躍し、明智光秀が勅命により織田信長を弑するという筋書き。 勅命という正式なものは状況から困難ではあるが、正親町帝や近衛前久らからなんらかの形で働きかごあった可能性は高いのでは。 心情的に考えると、一番スッキリするストーリー。織田信長の超革新的な考えに、保守的な朝廷、源氏系らの武家が反発したのであろう。 書き古されたテーマではあるが、やはり面白い。
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天正10年(1582年)、信長の朝廷を蔑ろにし武力に恐れをなした正親町天皇は、信長粛清を公爵近衛前久に命じた。誰が最適なのか帝、前久、吉田兼和(神管)は悩む。帝と吉田は占いによって誅殺者を選定し、惟任日向守光秀を推挙し光秀に鈴をつける役目を前久に命ずるも、前久は信長に近くまた、日...
天正10年(1582年)、信長の朝廷を蔑ろにし武力に恐れをなした正親町天皇は、信長粛清を公爵近衛前久に命じた。誰が最適なのか帝、前久、吉田兼和(神管)は悩む。帝と吉田は占いによって誅殺者を選定し、惟任日向守光秀を推挙し光秀に鈴をつける役目を前久に命ずるも、前久は信長に近くまた、日の本を纏める武家として一目置いている事も有って悩んでいたが、坂本城で勅命を光秀に伝え、後日、光秀は勅命である事の証の節刀を賜った。 物語は、神の棟梁が武士の棟梁を日の本の国を巡って暗殺するという設定です。本能寺の変で光秀の動機には政治・遺恨・野望等様々な説が有りますが本作は帝(天皇)が勅命を下したストーリーです。 有名な史実なので事件と結末は歴史の通りで何の面白味も無いですが、勅命によって煩悶する光秀の心境を思うと日本の歴史の大事を成した武将の孤独と正義と野望に興味を覚えます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明智光秀さんが信長さんを本能寺で攻め滅ぼした理由はいろいろと解釈されているけれど、この本はとてもスッキリ腑に落ちる内容でした。 正親町天皇さんが信長さんを嫌い、実直で理にかなった道徳心を持つ有能な光秀さんをハメた。 公家のいやらしさ等、すべてがピタリとハマるゆえに、小説としての面白さは減ってしまいましたが…。 日付と誰視点で描くかで章立てされているのもわかりやすかったです。 妻の熙子さんがいつまでご存命だったか等、説はいろいろあるでしょうが、ピタリと納まるお話でした。 大衆小説ではない分、最後もスっと終わっており、読み応えはありませんでしたが、作者の力量は感じました。 光秀さんの悲哀は、真面目な人が報われない現代社会に通じるものがあり、考えさせられました。
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