読んで味わう古典落語の傑作101噺と見て愉しむ江戸の暮らし

河合昌次【監修】

• 販売会社／発売会社: ユーキャン学び出版/自由国民社
• 発売年月日: 2012/05/25
• JAN: 9784426603892

商品レビュー

2025/02/06

文字が大きく、文書自体は読みやすい。一方で、解説が必要な単語が多く使われているので、読みづらい部分もある。一つ、二つ読むのならいいが、続けて読むと気になってくる。

タイトルにある「101噺」と「江戸の暮らし」について。
古典落語の演目101について、あらすじが載っており、ところどころに「江戸の暮らし」を挟むという構成。

あらすじは、見開き2ページで紹介。1ページで紹介しているもの多少もある。江戸の暮らしや文化は「時の刻み方」、「長屋のつくり」など、16項目ある。

あらすじのページは2色刷り。江戸の暮らしや文化はフルカラーとなっている。

演目の並びは五十音順ではなく、ランダムである。巻末に索引がついているので、特定の演目を探すときに不都合はない。

A5版で文字が大きく、文書自体も読みやすい。だが、用語解説が必要な単語を多く使用しているため、読みづらさもある。江戸特有の用語は脚注があり、欄外で解説している。パッと見た時には、解説が多くて便利そうに感じたが、そうでもなかった。

あらすじの文章自体は読みやすいのだが、現在では使われていない用語でつっかえることも少なくない。欄外の解説をいちいち読んでいたら読書の流れが止まってしまう。類書では、わかりやすい用語に置き換え、用語の解説は最小限にしていることが多い。本書は1演目あたり、脚注が5個程度と多めである。

具体例を一つ挙げれば、演目「時そば」では、「夜鷹蕎麦」、「花巻」、「卓袱」、「永坂」、「九つ」、「四つ」、の6項目が脚注で付いている。このような作りの本が好みであれば、お勧めである。

2018/08/08

落語初心者なので、とりあえず落語聞いた後に、なんという噺なのか知りたくて読んでみる。
当たり前なのだが、ここに掲載されていない噺の方が多い。
初心者も初心者用の一冊かな。
内容は読みやすくて、良かったです。

2014/01/06

帯文："商家のご隠居さんのナビゲートと色彩豊かなイラストで、古典落語と江戸の世界を両方楽しめる1冊!!"

もくじ：はじめに、1噺 時蕎麦、【時の刻み方】、2噺 小言幸兵衛、【長屋のつくり】、3噺 寝床、【庶民の生業】、4噺 死神、【医者の制度】、5噺 心眼、6噺 転失気、7噺 大工調べ、8噺 短命、9噺 茶の湯、10噺 千早振る、11噺 長屋の花見、…他