質素なドイツ人のゆとりある生活

大槻彰子(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2002/02/12
• JAN: 9784396611453

商品レビュー

2021/02/02

著者40代にして二度目の留学生活の内容！
本のタイトルのせいにしていいと思うのですが、背表紙を見かけて手にしたときは旅行記みたいなものかと思っていたのです。
読み始めてびっくり、びっくり！
著者は公立高校の音楽教師。
1999年、23年ぶりという二度目のドイツ留学。
この本では、その留学二年の間に著者が目の当たりにしたドイツの街、人々、音楽のレッスン、ご当地の子供たち（教育）のことが綴られています。
生きる喜びを与えようとする環境。長期休暇の考え方。また、著者本人が日本の教育と対比させて感じた、ドイツのドイツの教育制度の紹介も、興味深いものでした。
ドイツの人々は、自分の頭で考え、約束を守らせること、芯のある自立を得ること、そして無理はしない（健康と自然体）について、こだわりがあるのだと、よく伝わってくる内容です。
当たり前すぎますが、「勉強は学校でするものよ」が、これほどストレートにそりゃそうだって受け止められる内容に、読んでいて微笑んでしまいました。
終始、人として尊重されること、個人の領域を守る温かいまなざしを感じる素敵な本でした。

2017/06/12

大槻彰子さんの「質素なドイツ人のゆとりある生活」、２００２．２発行です。読んでるうちに自然に日独の文化の違いを比較している自分に気付きます。そして、確かにドイツ人の「ゆとり」を感じます。閉店法があって、日曜は静か、コンビニもないそうです。一定以上の樹木を切るには許可が必要と。緑が多い国。（ダムやゴルフ場の建設などで美しい自然を破壊した日本を思うと内心忸怩した思いになります）バスにスロープがついてて車椅子でそのまま乗れる。駅に改札なし。とにかく散歩、散歩、散歩。(^-^)勉強は学校でするもの。