電磁気学の基礎(1)

太田浩一【著】

• 販売会社／発売会社: 東京大学出版会
• 発売年月日: 2012/03/24
• JAN: 9784130626132

商品レビュー

2021/08/10

第1巻ではマクスウェルの方程式を導出するまでを扱うのだが，「本書は歴史を学ぶ本ではないが，しばしば見られる教科書的虚構はなるべく排するように努力した」とあるよう，単に方程式を成立させる流れでなく，それまでの紆余曲折についても数多く触れている。必ずしもスムーズな進行でなく，一通りマクスウェルの方程式まで俯瞰したことのある中級者以上向けの本と言える。

2018/03/22

電磁気はファインマン、前野、砂川の小型本に続いて4冊目。

数学的についていくのが大変だった。骨のある教科書だった。前提となる数学スキルが高い。特にベクトル解析。読むだけで理解は厳しい。紙と鉛筆で行間を埋める必要があった。苦しい一ヶ月間だった。

電磁気を現象論から歴史的に定式化していったのが、この巻だった。物理学史、物理数学史としても詳しい。応用例にも多く触れている。

分かりやすい誤植がいくつもある。