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食の終焉 グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機
3,080円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2012/03/10 |
JAN | 9784478007471 |
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食の終焉
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食の終焉
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商品レビュー
4.2
30件のお客様レビュー
食に関する「危機」が書かれているが、なるほどジャーナリストが書いたのだなと思わせる執拗なまでの煽りに溢れた悲観論を感じる。 ある章では、穀物が溢れて価格が下落し農家の生活が危ない、と煽ったかと思えば、別の章では、食糧確保が困難で危ない、などと、煽りまくる。 つまり、ある場所だけで...
食に関する「危機」が書かれているが、なるほどジャーナリストが書いたのだなと思わせる執拗なまでの煽りに溢れた悲観論を感じる。 ある章では、穀物が溢れて価格が下落し農家の生活が危ない、と煽ったかと思えば、別の章では、食糧確保が困難で危ない、などと、煽りまくる。 つまり、ある場所だけでは溢れていたり枯渇していたりと極端であるが、世界的に目を向ければ、大体は食料が足らなくなるだろう、という事なんだろう。 インフルエンザの爆発が危惧されているが、別のウィルスでパニックになっているとは著者も思わなかっただろう。
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食糧危機への警告本というジャンルもいい加減マンネリ化してきたせいか、さすがに大手企業だけに責任を帰すような暴論にはなっていないが、それでも恐怖を煽るだけの本であるところは変わらない。 それにしても本書は分量が多いせいもあってか、章が変わるだけで主張がブレるのには驚きだ。 「大量...
食糧危機への警告本というジャンルもいい加減マンネリ化してきたせいか、さすがに大手企業だけに責任を帰すような暴論にはなっていないが、それでも恐怖を煽るだけの本であるところは変わらない。 それにしても本書は分量が多いせいもあってか、章が変わるだけで主張がブレるのには驚きだ。 「大量生産のせいで穀物価格が安くなりすぎてヤバい!」といった次の章で「牛肉の消費急増で穀物が足りなくなってヤバい!」と言ってみたり。 「後進国では他国から安価な食料が侵入してきて自国の生産業がヤバい!」といった次の章では「人口急増で食料が足りなくなる!」と言ってみたり。 グラフや表どころか数値もほとんど用いられないのは、そうした章間での不整合に気づかれないようにするためか。 「可能性がある」「可能性は否定できない」「最悪の事態が生じても不思議ではない」という言葉が多用されるが、それがどんな突飛であろうが確率が示されないのであれば、「豆腐の角で頭をぶつけて死ぬ可能性がある」とだって言えてしまう。 また、数値で語れないので、意見は基本的に感情のみを重視したものとなる。 家庭での食事が減って外食が増えることについては、女性の社会進出や分業による余暇時間の創出などのメリットを無視して『私たちの身の上に何か極めてよからぬことが起きるような気がしてならないのだ』と感情だけで危機感を煽る。 『牛の運搬用トラックについては、ほぼ十台に一台の割合で病原性大腸菌が見つかった』などと食肉の不安を煽るが、筆者はすべての肉は生で食べられるようにするべきだとでも言うつもりだろうか? 2008年に書かれた本書によれば、政府や巨大な食料組織に対抗するため『彼らの不満を爆発寸前の状態までふくらませた』二百万もの"組織"が『主催者もメディアも未確認だが、おそらく、人類史上最大の社会運動』に参加しており、『この大規模な動きがそのうち、ある種の臨界点に達し、頑強に抵抗する政治家や産業界のロビイストでさえ阻止できないほど、大きなうねりとなって、改革への原動力となることは十分に考えられる。』とのことだ。 良書というのが何年も、時には何百年もの批評に耐えうるものだとすれば、そうでない本は数年でその正体が暴かれる。 時事問題の理解のためには、新刊に飛びつくよりも、数年前の本と現時点での状態を比較すると、新しい側面で語れるようになるかもしれない。
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手軽で美味しいモノに低価格まで求めたら、食の安全が犠牲になる…なんて少し考えれば分かることだけど、それにしても凄まじい。無理が通れば道理が引っ込む、だわな。 マクドナルドやウォルマートはこんなことやってます、「緑の革命」はこうなった、との事例報告で手一杯。ローカルヴォアとかオーガニック、シエラクラブや不耕起農法とかの話が駆け足になってるのは紙幅の都合か。日本人に馴染みのない言葉にちょいちょい訳者注が入っているのが親切。
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