商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2012/03/09 |
JAN | 9784750335407 |
- 書籍
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私とあなたここに生まれて
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私とあなたここに生まれて
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商品レビュー
4
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2012 5/28読了。南三陸町さんさん商店街の「フレンズ」という文具屋さん(http://www.sansan-minamisanriku.com/%E3%81%8A%E5%BA%97%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E5%BA%97/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA/)で購入。 同商店街を訪れて、いろいろお店を巡っていると、津波に流される前の、この本の表紙にも出ている、おそらくは気仙沼線が写っている写真が随所に貼られていて、印象的だったのでほしいなあ・・・と思ったところでこの本を見つけて購入。 地元写真家による被災前/後の南三陸町の写真と、自身も被災した詩人による詩から成る本。 眼前の何もない光景と、被災前のものであろう雰囲気のいい街の写真のギャップとか、もういない「あなた」に向けた言葉とか、弱っているときに読むには辛い本。 表紙(帯)の写真は、抜き出す部分を変えて本書中何度も出てくるけれど、そのたびにいい街だったんだなあ、と思う。 お祭りの風景とか川沿いの風景とか海沿いの風景とか。 行ってみたかった。
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東日本大震災で自らも被災し、避難所生活を送った著者による詩集。 震災をテーマとし、南三陸町在住の写真家による写真とのコラボレーションを行っている。 構成は Ⅰ 息吹 Ⅱ あなた Ⅲ ふるさと Ⅳ 南三陸町にて Ⅴ 吹き来る風に となっている。 日常の風景の写真と詩があるかと思...
東日本大震災で自らも被災し、避難所生活を送った著者による詩集。 震災をテーマとし、南三陸町在住の写真家による写真とのコラボレーションを行っている。 構成は Ⅰ 息吹 Ⅱ あなた Ⅲ ふるさと Ⅳ 南三陸町にて Ⅴ 吹き来る風に となっている。 日常の風景の写真と詩があるかと思えば、別のページでは震災後の写真が使われていて、その落差に心が痛む。 ちなみに震災後の生々しい写真が使われているのは一部だけ。 写真がなければ「Ⅳ 南三陸町にて」以外はギリギリ普通の詩集として読む事もできるかもしれない。 特に印象に残ったのは、この言葉。 「ああ拳はにぎるものではない 開くものなんだ」 震災と関係するところでは、「復興」と聞くと力みすぎる人が多い気がするし、関係ないところでも、見に覚えのある人も多いだろう。 ところどころではあるが、震災の写真や震災を連想させる言葉があるので、この部分だけでも読んでツライという人はいるかもしれない。 しかも「Ⅳ 南三陸町にて」はページ数は少ないが、他の章とかなり異質で際立っている。 ・・・というより浮いている、と言った方がいいくらいのもの。 なぜなら、具体的に「津波」を扱っているため。 ここは読むのがつらかった。 さすがにこの章は写真が一枚も使われていない。 印象が強すぎるし、適切な写真がなかったのだろう。なにより写真を使うべきでなかったのだろう。 人によっては、この章は刺激が強すぎるため、要注意。 救いは最後の方になると、詩の内容に明るさが見えてくる点。 最初は大きなショックを受けて、あまりのことに呆然としている、といった感じの内容が多いが、次第に希望を感じさせる言葉が多くなってくる。 全体として内容が悪い、という訳ではないが、読んでいてツライものが多いので、そう何度も読めるものではない、と思う。
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