商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/03/01 |
JAN | 9784041101193 |
- 書籍
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散り椿
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散り椿
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商品レビュー
3.9
36件のお客様レビュー
ほぼお初?の時代小説に挑戦。 葉室さんの文章は淡々としていて少し武骨だけど、物語の隅々に一本の糸が張ってあるような感じ。武道をする前の黙想の時に漂うような、凛とした雰囲気。 いろいろな人物が出てきて少し複雑だったけど、話についていけないほどでもなく比較的読みやすかったと思う。 あ...
ほぼお初?の時代小説に挑戦。 葉室さんの文章は淡々としていて少し武骨だけど、物語の隅々に一本の糸が張ってあるような感じ。武道をする前の黙想の時に漂うような、凛とした雰囲気。 いろいろな人物が出てきて少し複雑だったけど、話についていけないほどでもなく比較的読みやすかったと思う。 あまりにも清らかなお話すぎて、ちょっと物足りないかなあと感じる部分あり。
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若き日々に剣道場で四天王とも言われた面々も中年になり各々歩く道も境遇も別れてしまったけど、究極の局面では自ずと固い絆が生ずる! 瓜生新兵衛は愛妻の病死で失意のうちに昔追われた故郷に亡き妻との約束を果たすために舞い戻るが、藩にはきな臭い争い事が渦巻いている。 武骨だが愛すべき人柄の...
若き日々に剣道場で四天王とも言われた面々も中年になり各々歩く道も境遇も別れてしまったけど、究極の局面では自ずと固い絆が生ずる! 瓜生新兵衛は愛妻の病死で失意のうちに昔追われた故郷に亡き妻との約束を果たすために舞い戻るが、藩にはきな臭い争い事が渦巻いている。 武骨だが愛すべき人柄の新兵衛もご多分に洩れず否応無く渦中に巻き込まれて行くのだが、我を貫き通す生き様が周りにも大いに影響していくのであります♪ 亡妻の甥っ子にあたる藤吾はひたすらに傾いた家の再興のために出世すべく邁進しているのだが、不意に現れた叔父新兵衛が出世の邪魔になる懸念から距離を置く。そんな彼もいつしか新兵衛に徐々に心酔するようになるけれどその過程がいいです。 手放しのハッピーエンドではありませんが例によって余韻が残るエンディングでした。
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父が使途不明金の責任を負う形で切腹をし、その子供の藤吾は、出世をして家を元に戻そうと頑張っていました。 そこに、過去に不正を訴え、認められずに藩を出たけど、その訴えていた不正が認められて、藩に帰ろうと思えば帰れたのに、帰ってこなかった新兵衛が、妻を亡くしたことがきっかけで、1...
父が使途不明金の責任を負う形で切腹をし、その子供の藤吾は、出世をして家を元に戻そうと頑張っていました。 そこに、過去に不正を訴え、認められずに藩を出たけど、その訴えていた不正が認められて、藩に帰ろうと思えば帰れたのに、帰ってこなかった新兵衛が、妻を亡くしたことがきっかけで、10数年ぶりに帰ってきて、甥っ子にあたる藤吾の所に居着きます。 これで出世が出来なくなるんじゃないかと、新兵衛を厄介払いしたがっている藤吾ですが、そうも言ってられないような事件がおこります。 出世をしてから無念を晴らす。これもいいことなのかもしれない。でも、出世ばかりにこだわっていると、大事なものを守れなかったり、失ってしまったりすることがある。 無念を晴らすことは、出世だけではないということと、そして、出世より大事な事があること。 大人たちが若い藤吾には、後悔させるような道を歩ませたくない。という気持ちが伝わってきました。
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