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エムブリヲ奇譚 幽ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2012/03/01 |
JAN | 9784840145060 |
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エムブリヲ奇譚
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エムブリヲ奇譚
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商品レビュー
4.2
73件のお客様レビュー
山白朝子さんの怪談短篇集です( ᜊ°-° )ᜊ 土瓶さんから山白朝子さんも面白いと教えて頂いたので、まずはどの作品からにしようか迷いましたが、土瓶さんが☆5にされているこの作品を読んでみることにしましたใ(^▽^ )ว ♬♬ 気に入ってしまった青春ものの中田永一さんの『百瀬、こ...
山白朝子さんの怪談短篇集です( ᜊ°-° )ᜊ 土瓶さんから山白朝子さんも面白いと教えて頂いたので、まずはどの作品からにしようか迷いましたが、土瓶さんが☆5にされているこの作品を読んでみることにしましたใ(^▽^ )ว ♬♬ 気に入ってしまった青春ものの中田永一さんの『百瀬、こっちを向いて』とは打って変わってのジャンル これも彼の作品なのかッ?!(; ꒪ö꒪)と驚きました 背筋が少々ヒヤリとする描写と美しく幻想的な世界(グロもあります)に堪能いたしました 時代は江戸、湯治の旅も盛んになり、旅本が重宝される様になった 旅本作家の和泉蠟庵と荷物持ちの耳彦 一本道なのに必ず迷ってしまう和泉蠟庵の迷い癖に、毎回耳彦はうんざり そんな二人がネタ集めで辿り着いた場所で遭遇した怪談話です 『エムブリヲ奇譚』 死なないエムブリヲ(胎児)の話 川原で小指くらいの小さな青白い胎児を拾ったが、女の腹の外に出ても死なないので世話をすることに 『ラピスラズリ幻想』 持ち主に何度も人生を繰り返させる石の話 青い石を持っていると、死んでもまた生き返る 七回目の人生を迎えようとした時、もうこれで最後にしよう… 『湯煙事変』 死者と出会える温泉の話 夜中に湯に浸かったら、死んでしまった懐かしい人達が入っている その中に子供の頃遊んだ少女がいる 崖から落ちて死んだと言っていた少女 「こっちに来ると帰れなくなるよ…」 『〆』 あらゆるものに人間の顔が浮かび上がる村の話なのだがこれが残酷(꒪̥̥﹏꒪̥̥ ) お茶に人の顔が映り込んでいる 壁中に人の顔を想像させる縞模様が無数にある 食べ物が全部人の顔に見える そして小豆よ……! ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐ 『あるはずのない橋』 渡ると戻れない幻の橋の話 四十年も前に落ちてしまった橋なのに、夜になるとかかっていることがあり、橋から落ちて死んだ人が橋にいる 耳彦は婆さんに、死んだ息子に会いに行きたいと頼まれる 『顔無し峠』 耳彦を死んだはずの男だと信じ込む人々の話 彼が顔無し峠で死んだ喪吉という男に似ていると、旅先での人々が驚く 喪吉の妻と息子は、彼が喪吉だと言い張るが… 『地獄』 残虐な山賊一家の話 山賊の罠にかかり、地獄の様な大きな穴に落とされる 生き延びる為に地獄で食べたものとは… 描写がグロテスクだけど、これは一番話にのめり込んだなあ 『櫛を拾ってはならぬ』 何処からともなく現れる長い髪の話 初めから最後まで不気味 『「さあ、行こう」と少年が言った』 迷い癖のある少年の話 迷い癖とはそういう事だったか これを読むと和泉蠟庵がまた好きになる どの話も面白く、人の本性、怨念、執念、残酷さ、醜さを語った話でした しかし和泉蠟庵の超然とした人柄が、背中がぞくっとする様な描写を何処かのほほんとした幻想的な空気に変えてしまいます ٩(๑º﹏º๑)۶怖ぃ~という感じではなく、不思議な空間を体験した様な気持ちになりました 普段怪談ものは読まないので、とても新鮮な読書タイムを味わえました 土瓶さん、ありがとうございます( ᜊ°-° )ᜊ
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山白朝子さん名義の怪奇譚。 なんとなく江戸のような時代の場所で、旅行記を書いて生計立てている蝋庵先生と荷物持ちの耳助が行く先々でトラブルに見舞われる。 基本、耳助に不幸なトラブルは集中豪雨のように降りかかるので、毎回二度と行かない宣言をする耳彦だが、悪癖の賭博で肩代わりしてもらっ...
山白朝子さん名義の怪奇譚。 なんとなく江戸のような時代の場所で、旅行記を書いて生計立てている蝋庵先生と荷物持ちの耳助が行く先々でトラブルに見舞われる。 基本、耳助に不幸なトラブルは集中豪雨のように降りかかるので、毎回二度と行かない宣言をする耳彦だが、悪癖の賭博で肩代わりしてもらった借金で頭が上がらない。 そしてこの耳彦が実に人間的である。 人間の弱さ醜さあさましさ、優しさを具現化した男である。 耳彦を通して人間を見ているように感じる。 今回2話ほど、出てくる少女、輪はまた対照的に描かれて、人間の陰と陽を見ているようだった。 『〆』の小豆を思い出し、心が痛くなり、『地獄』を読んで、山白朝子の筆力に圧倒された。恐ろしすぎる…まさに地獄の描写だった。
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全国に道がつながり始めた頃の話。旅本製作を手掛けるがまっすぐな道を歩いても迷う蠟庵先生。 どんな出来事が起こっても動じる事なく淡々としているが最後の短編で子ども時代の話があるが道に迷った末に夫や夫の家族に虐められていた主婦を助ける。いつも同じ場所に辿り着かないのに今回は毎回同じ場...
全国に道がつながり始めた頃の話。旅本製作を手掛けるがまっすぐな道を歩いても迷う蠟庵先生。 どんな出来事が起こっても動じる事なく淡々としているが最後の短編で子ども時代の話があるが道に迷った末に夫や夫の家族に虐められていた主婦を助ける。いつも同じ場所に辿り着かないのに今回は毎回同じ場所に着く、助けたいという必死さが伝わり動揺すると迷う事なくたどり着けるのかな?と思うとちゃんと人間らしさも持っているんだと嬉しくなる。
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