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ドゥルーズ 群れと結晶 河出ブックス現代思想の現在
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2012/02/14 |
JAN | 9784309624402 |
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ドゥルーズ
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ドゥルーズ
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商品レビュー
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序「世界史とリゾーム」 ドゥルーズとガタリがとりわけ『千のプラトー』のなかで提示するリゾームの概念を手掛かりにして、世界史を読み解き直すことができないかという問題提起。 ドゥルーズ=ガタリがリゾーム概念と「東洋」を結び付けていることからも、それが日本で受容された際には日本的なものであるとされ、ドゥルーズガタリ的な思想はまさしく天皇主義そのものだとまで言われていたと指摘する。さらに筆者は、西洋の起原=ギリシャがすでにリゾーム構造を持っていたのではないかと提起する。そうすることで、リゾームと言う概念を共通軸として、西洋と東洋の関係を相対化させ世界史を捉えなおす契機としようとする。 第一章「記号の宇宙」 ドゥルーズの哲学が一貫して「記号の哲学」だったということで、ドゥルーズガタリ『千のプラトー』に描かれた膨大なイメージが「記号の銀河系」のようなものであるとする。 ドゥルーズとは立場が異なるように思われる点は、「哲学とは言葉の仕事」だと言いきってしまうことにある。その点でもたぶんドゥルーズ自身は、『千のプラトー』で記号の宇宙を提示したとは考えていないと思うが、どうだろうか。 第二章「反復」 本章の内容は、冒頭の「反復とは何よりもまず言語について言われることである」という宣言に集約されるのではないか。その上で「反復」という概念について『差異と反復』を中心にして追っていこうとする。 第三章「身体」 ここで言語という主題からは少し離れる。ここでは、言語の外部の兆候を示す「身体」が主題になる。言語の外部としての身体とは、スピノザ的には倫理の基準の中心にあり、アルトー的には思考の中心にあり、フーコー的には権力が機能する契機である。 第四章「顔」 記号の兆候が現れる場所として「顔」を提示する。端的に、顔とは、目や鼻といった器官とも異なっていて、むしろそういった目や鼻、口といった器官の「アレンジメント(配置)」のことを指すということだろう。しかし、筆者は「顔そのものがイメージである」と述べる。このあたりはおそらくドゥルーズの考えとは異なっている。 だが、筆者にとっては顔がイメージであるということで、「天皇の肖像」を想定している。これまで述べられてきた思考の要としての言語、さらには倫理・政治・思考の要としての身体を同時に象徴するものとして「顔のイメージ」が機能する。その顔のイメージの代表例が明示天皇の肖像だったというわけである。筆者はこのとき、「天皇の顔は見られてはならなかった」として具体的な天皇の目や鼻口と「顔のイメージ」の違いを強調している。となると、「イメージ」という語がどういう意味でつかわれているか曖昧になるのではないか。 第五章「リトルネロ・アイオーン・結晶」 ガタリが顔貌性とリトルネロを対にして提示していることから、この二つの概念の関係を探る章。 第六章 第七章
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ドゥルーズの哲学を丁寧に語ってくれる。決して簡単に説明されているわけではないので、哲学の基礎的な理解は必要だと思われるが、僕のような専門的な訓練を受けていない独学の走り始めの読書家程度ならなんとか大枠を理解できるレベルと感じる。 余談だが、付記から著者の思い入れが感じられるのもよ...
ドゥルーズの哲学を丁寧に語ってくれる。決して簡単に説明されているわけではないので、哲学の基礎的な理解は必要だと思われるが、僕のような専門的な訓練を受けていない独学の走り始めの読書家程度ならなんとか大枠を理解できるレベルと感じる。 余談だが、付記から著者の思い入れが感じられるのもよい。
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リゾーム、リトルネロ、戦争機械といったドゥルーズ=ガタリの構想した新たな概念や、差異と反復、身体、顔といった彼らの哲学のモティーフに依拠しながら独自の思考を展開している。伝統的西洋哲学から人類学の成果までを縦横無尽に駆使する叙述のスタイルは、まさに思考におけるリゾームのようなもの...
リゾーム、リトルネロ、戦争機械といったドゥルーズ=ガタリの構想した新たな概念や、差異と反復、身体、顔といった彼らの哲学のモティーフに依拠しながら独自の思考を展開している。伝統的西洋哲学から人類学の成果までを縦横無尽に駆使する叙述のスタイルは、まさに思考におけるリゾームのようなものだろう。その点で、表紙の「世界で最も美しいドゥルーズ的実践」というのは納得できる説明である。
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