商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 1980/12/10 |
| JAN | 9784622018322 |
- 書籍
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〈子供〉の誕生
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〈子供〉の誕生
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
「子ども」という概念は元々あったのではなく、中世までは小さい大人や不完全な大人としか見られていなかった 子どもを、保護すべき存在、教育し愛をもって育てる存在だと認識し始めたのはいつ、どんなきっかけだったのか 目からウロコのような内容
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『子どもの誕生』は、一見すると当たり前に思える事実を疑うところから始まります。「子どもは可愛いものだ」「子どもは守るべき存在だ」―こうした感覚は、実は歴史的に形成されてきたものだと、アリエスは指摘します。 中世の絵画には、大人の体を小さくしただけの「小人」のような子どもが描かれ...
『子どもの誕生』は、一見すると当たり前に思える事実を疑うところから始まります。「子どもは可愛いものだ」「子どもは守るべき存在だ」―こうした感覚は、実は歴史的に形成されてきたものだと、アリエスは指摘します。 中世の絵画には、大人の体を小さくしただけの「小人」のような子どもが描かれています。服装も大人と変わりません。アリエスはこの事実に着目し、当時、子どもは「未熟な大人」としてしか認識されていなかったのではないかと考えます。子どもが「子ども」として見られ始めるのは、実は16世紀以降のことでした。 特に興味深いのは、子どもの死に対する態度の変化です。中世の記録には「子どもが死んでも、また生まれるだろう」といった記述が残っています。7歳までの子どもの死は、それほど重大な出来事とは考えられていませんでした。しかし17世紀になると、子どもの死を嘆く記録が増え始めます。日記や手紙に残された言葉からは、一人一人の子どもを固有の存在として見る眼差しが生まれてきたことが分かります。 教育の歴史も示唆的です。中世の子どもたちは7歳くらいから大人の世界に入り、徒弟として働き始めます。つまり、今日のような「教育期間」は存在しませんでした。学校が子どもたちを年齢で分け、段階的に教育するようになるのは、近代以降のことです。それまでは、異なる年齢の子どもたちが同じ教室で学んでいました。 また、子ども向けの玩具や絵本が登場し、「子ども部屋」という空間が生まれ、子ども服が普及していく―こうした物質文化の変化も、「子ども期」という概念の成立と密接に関わっています。 アリエスが描き出すのは、私たちが「自然」だと思っている感覚や制度が、実は歴史的に構築されてきたという事実です。ただし彼は、これを「進歩」として単純に評価しているわけではありません。むしろ近代的な「子ども期」の発見は、子どもたちを大人の世界から隔離し、特別な場所に囲い込むことにもつながった―そんな両義的な視点も示唆しています。 この本の醍醐味は、「子ども」という概念自体を歴史化することで、私たちの「当たり前」を揺さぶるところにあります。
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次女が生まれる際に、この本の存在を知り、読んでみようと思いました。 あれから10年以上。 そして、この本については、読み始めてから足掛け3年、実質1年半で読み終えました。 内容を知りたければ、結論の章だけ読めば十分です。 全部読むのはかなり大変でした。 正直言って、文字を追って...
次女が生まれる際に、この本の存在を知り、読んでみようと思いました。 あれから10年以上。 そして、この本については、読み始めてから足掛け3年、実質1年半で読み終えました。 内容を知りたければ、結論の章だけ読めば十分です。 全部読むのはかなり大変でした。 正直言って、文字を追っていただけのページもかなりあります。 内容としては、中世から現代にかけて(ここ500年ぐらいでしょうか)の子どもと家族のあり方の変遷について述べた本です。 絵画をはじめとする資料を踏まえた考察は、「なるほど」と思う部分もありますが、ちょっとくどすぎる印象。 読み終えて気になったのは、中世以前の子どもや家族のあり方です。 が、それはさておき、中世では、今の小学生ぐらいの子どもは、すでに大人と扱いが変わらず、子ども扱いではなく、小さな大人扱いだったようです。 それが、学校の発展や都市化にともない、大人と子どもは別物として扱われるようになった、とのこと。 また、同時に、家族のあり方も変わっていったようです。 もうちょっとライトな本を想定していただけに、途中何度もくじけそうになりましたが、何とか読了。 我慢して読んだ甲斐があったのかどうかは、よくわかりません、今のところ。
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