商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/02/10 |
JAN | 9784167593100 |
- 書籍
- 文庫
昭和天皇(第3部)
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昭和天皇(第3部)
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商品レビュー
3.8
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張作霖事件が決定的となり、田中義一内閣総辞職へ導く彼の人(天皇)。保守勢力、右翼勢力や陸軍の首脳陣に対する彼の人の威信は大きく傷つく。若い天皇が宰相を罷免するよな言動をしたことが昭和の動乱の導火線となる。
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元号が昭和となり2.26事件の前夜まで、暗い種が萌芽し始めた時代 歴史にifはないのだろうが、もし…と思わされることがいくつもある
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- ネタバレ
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現在文芸春秋連載中の大河小説の3巻目。「彼の人」昭和天皇は父大正天皇の死去とともに即位した。年齢わずか25歳。 その数年前欧州を歴訪した若き天皇は「奥」の改革をしたり、新聞を広く読み世情を知ろうとした。 しかし1年も経たないうちから金融恐慌や中国との武力衝突、張作霖暗殺事件と難問が積み重なる。当時の首相田中義一に不信感を抱いていた「彼の人」は張作霖事件の軍部の関与を隠し通そうとした首相に「辞任」を促す。 伝家の宝刀の効き目はすさまじく、逆に天皇はこののち「政治」に関与することに躊躇するようになる。 こののち3月事件、10月事件、さらに血盟団事件と世情を揺るがす事件が相次ぐ中、世継たる男児の誕生が遅れて苦悩する「彼の人」に中国で満州事変が勃発、先の「反省」から軍の出兵を許可してしまう。 満州事変中弟君の秩父の宮と意見を交わす場面がある。秩父宮は軍部のクーデターは止む無し、憲法の停止を求めるが「彼の人」はすでに国家大権を総攬しているとして、要求を一蹴する。おそらく齢は30歳そこそこ。 弟から言われたことでなおさら孤独を感じたであろう。作家と同じく原敬か加藤高明が生きて、輔弼していたらと思う。日本の現在も変わっていたかもしれない。
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