- 新品
- 書籍
- 書籍
- 1209-01-05
タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!
2,750円
獲得ポイント25P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2012/02/07 |
| JAN | 9784023310025 |
- 書籍
- 書籍
タックスヘイブンの闇
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
タックスヘイブンの闇
¥2,750
在庫なし
商品レビュー
4.5
22件のお客様レビュー
タックスヘイブン(租税回避地)はその名のとおり、税率がゼロかきわめて低い国や地域を指す。多国籍企業は内部で「売買」を行い、収益をタックスヘイブンで計上することで課税を逃れることができる。その結果、政府は本来得られたはずの税収を失うことになる。とりわけアフリカなどの途上国ではタック...
タックスヘイブン(租税回避地)はその名のとおり、税率がゼロかきわめて低い国や地域を指す。多国籍企業は内部で「売買」を行い、収益をタックスヘイブンで計上することで課税を逃れることができる。その結果、政府は本来得られたはずの税収を失うことになる。とりわけアフリカなどの途上国ではタックスヘイブンによる損害が著しく、失われた税収は毎年1600億ドルに上るという。著者がこの点を本書で繰り返し指摘している。タックスヘイブンは途上国に大きな害を与える。 国際会計基準審議会が定める会計基準では、多国籍企業は各国で得た収益をひとまとめにして公表することが認められている。これが、タックスヘイブンを利用した「売買」に実効性を与えている。だが、この点に関してより問題が大きいのは、国際会計基準審議会はただの民間企業であり、それを設立したのが四大会計事務所と世界最大手の一部の多国籍企業だという事実だ。要は「お手盛り」なのだ。 本書を読むと、こうした「お手盛り」がタックスヘイブンの本質だと分かる。ケイマン諸島などのタックスヘイブンには企業にとって魅力的な「柔軟性」がある。顧客企業からカネを集めたい金融業界が自らに有利な法律の内容を政府に伝えると、政府はそれに応えてそのままの法律を制定する。審理はほとんどなく、そもそも議員が法案の内容をまったく理解していないことも多い。「現地の政治が金融サービス業界に乗っ取られて」いるのである。 金融業界によるタックスヘイブンへの働きかけは租税競争を生み、それが税率を引き下げさせる。ただし、税率だけがタックスヘイブンの特徴というわけではない。 本書は「守秘法域」をタックスヘイブンと同義で用いているが、顧客企業に対する守秘義務、つまり「透明性の低さ」はタックスヘイブンの重要な特徴を成している。守秘法域で(実態のない)会社を設立するのは非常に容易で、設立の際には設立者の個人情報はまったく必要とされない。こうした「会社」を何重にもかませることで、外部からはカネの動きがまったく見えなくなる。 容易に想像できるように、守秘法域は大企業の課税逃れだけでなく、途上国での資源略奪、武器取引、麻薬取引などの違法行為とも大きな関係がある。違法な取引は守秘法域を通じて行われているのであり(そうでなければ外から丸見えになってしまう)、守秘法域がなければ「違法な麻薬取引は家内産業にとどまっているだろう」。 オフショアの有害性はほかにもある。バランスシートに載らない金融取引が爆発的に増加したせいで世界の金融システムが弱体化し、金融破綻の大きな要因となった。オフショアの不透明性のなかで、金融資産の真の所有者が分かりづらくなっており、つながりも見えない。 イギリスの「シティ」は国際的なオフショア・ネットワークを張り巡らせており、違法取引による「ダーティ・マネー」を含め、世界中から金融資本を取り込んで利益を得ている。こうしたネットワークを著者は「クモの巣」と呼ぶ。シティはオフショア世界の頂点に君臨しており、実際、IMFは2007年にイギリスをオフショア法域(タックスヘイブン)と判定した。 このように、本書はタックスヘイブン、守秘法域(オフショア)がどれだけ世界(とりわけ途上国)にとって有害な存在であるかを、多くの事例や関係者へのインタビューを通じて明らかにしている。そして、私たち一人ひとりがオフショア・システムに対して本気で取り組むべきだと述べて本書を結んでいる。 タックスヘイブンは資源を持たない小国の産業というイメージを抱いていたのだが、背後にいるのがイギリスだというのは意外だった。著者によれば三大オフショアはイギリス、アメリカ、そしてスイスだ。 もう一つ、オフショアを成立させているのが「自由な金融資本移動」であり、著者は資本移動の自由さが民主主義をむしばむと指摘している。なるほどと思えなくもない。例えば租税競争を仕掛けられた政府は税率を下げざるを得ないかもしれない。これは、政府が民意ではなく、投資家や資本家の意見を反映した政策を実行することを意味する。誰でも気軽に外貨預金や外貨建ての金融商品を買える現在では、強い資本規制のある世界はもはや想像できないのだが。
Posted by 
「タックスヘイブンという「新しい植民地」」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51925620.html
Posted by 
タックスヘイブンを利用する多国籍企業や富裕層、それにつながる途上国の特権階級。そしてタックスヘイブンに集まる資金で世界中に混乱を巻き起こすだけでなく、各地のタックスヘイブンを作り出そうとする金融機関。この本では多くの事例が語られるが、それらの背景にある構造や実像はなかなかクリアに...
タックスヘイブンを利用する多国籍企業や富裕層、それにつながる途上国の特権階級。そしてタックスヘイブンに集まる資金で世界中に混乱を巻き起こすだけでなく、各地のタックスヘイブンを作り出そうとする金融機関。この本では多くの事例が語られるが、それらの背景にある構造や実像はなかなかクリアには見えてこない。それがタックスヘイブンのタックスヘイブンたる所以でもあるのだけれど。
Posted by 
