商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/02/07 |
JAN | 9784048709712 |
- 書籍
- 文庫
雌犬
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雌犬
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商品レビュー
2.7
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警視庁捜査一課を辞職した曽根崎裕太は、誰もしたがらないような日雇いの仕事をしながら、命を削るようにして生きていた。 家族を火事で失い、仕事も失った裕太を現実に引き止めるものなど何もなくなっていたのだった。 そんな裕太にもただ一人、身内と呼ぶのに近い人間がいた。 それは裕太が散歩中に保護したたった一人の少年だった。 明らかに虐待と思われる傷を受けていたその少年は自分のことを「まや」と名乗り、裕太によく懐いていた。 家族を失い、まやと二人残された裕太にとっては、まやはかけがえのない家族だった。 ところが、代議士の息子であることがわかったまやを、突然、引き取りたいとまやの母親の遠い身内が言ってきた。 その身内は、暴力団のトップで、まやの引き取りを言い出したのも代議士の弱味を握りたいから、ということが明らかであったに関わらず、裕太は裁判で負けたのだった。 その後、まやこと真也は二度、裕太に会いに来た。 一度目は、「裕太の自宅に火を放ったのは自分だ」と言い、消え。 二度目は、裕太に「好きだ」と言い、裕太を犯した。 そして、三度目に裕太の前に姿を現した真也は、裕太に向かってチンケな脅し文句を口にすると、裕太を強引に自宅に連れ込み、軟禁した。 再び、真也に抱かれることになった裕太だったが、自分の子どものように大切に思っていた真也の愛撫に感じてはいけない、と思うものの、かつて男に抱かれ慣れた身体では感じることを止められなかった。 という話でした。 これはもう、親父受けと言っても語弊のないジャンルなのかな? 絵を書いている人の絵が、かなり若々しく裕太を書いているので、あまりピンとこないけれど、かつて10歳だった真也がいい年の大人になって、裕太を迎えに来たのだから、裕太はかなりいい年よねー。 でもそれならそれで、もう少し親父っぽい見た目で裕太を描いた方が、親父受け好きーにはよかったんじゃないかしら? とは思います。 話の内容としては、真也を自分の子どものように思っていた裕太が、真也に独占欲と執着心を押し付けられて、ダメだダメだ思いながらも感じてしまって、最終、裕太も真也のことを大切に思っている自分を受け入れてハッピーエンドでした。 最後には、力関係が逆転しちゃって、裕太に対して真也が「よし」を待つ犬みたいになっているんですが、個人的にはその力関係が逆転してしまうところとか、そういうやりとりをもっと見たかったので、それがかなり残念でした。 全体的に、過去のいろいろにページ数を割きすぎて、今の裕太と真也の気持ちのすれ違い部分があまり描かれなかったのが、残念だったかなーと思います。
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ビープリで水戸泉センセでこのタイトルなので、さぞや鬼畜ヤンデレかと期待しましたが、結構糖分多めでした! 刑事時代に預かった子供を自分の家族同様に育てた裕太ですが、妻子を火事で失い、預かった子である真也は893の跡取りとして連れ去られ独り身となって、職も辞して産廃処理の日雇いで生計...
ビープリで水戸泉センセでこのタイトルなので、さぞや鬼畜ヤンデレかと期待しましたが、結構糖分多めでした! 刑事時代に預かった子供を自分の家族同様に育てた裕太ですが、妻子を火事で失い、預かった子である真也は893の跡取りとして連れ去られ独り身となって、職も辞して産廃処理の日雇いで生計をたてる日々を送っています。 13年後のある日、38歳の裕太は、立派なオトナの男に成長した真也と再会。そして半ば真也に脅されるような形で監禁陵辱されてしまうのです。 育ての親を襲うという、ちょっとヤンデレな真也です。 そして、ちょっとおバカさん。 いろいろ真也には言ってあげたいことがありますね。 それ以前に、なんでそこまでして桜嵐会は真也を欲しがったのでしょうか? ま、あまり二人のバックグラウンドとか細かく追求してはいけないストーリーのようです… ここは、とにかく「年下真也攻×おじさん裕太受」という構図がメインになっているので、それ以外の“刑事”とか、“893”とかそういった設定は単なる付随と思ったほうがいいですね。 真也に言ってあげたいこと。それは、あんなマネしなくても裕太は多分受け入れてくれたのではないかということなんです。 読んでるとすごーく真也のこと愛しているのがわかります。そして、真也もまた子供みたいにひたすら裕太だけが好きで好きで仕方ないのがダダ漏れです。 ただ、愛情の種類がちょっと違っていて、双方の想いが噛み合っていなかっただけのような。 とにかく、ストーリーは真剣に考えるほどでもなく、でもそれに失望したり腹を立てたりというほどでもなく。 ただですね、さすがエロスの面ではベテランというか、抜きん出ているというか、上手いです。思わず引き込まれるエロ。そんなにハードでもないし、びっくりするようなテクでもないのですが、描写力が素晴らしいです。真也の指を「細く、長く、なめらかな、ささくれひとつない特権階級の男の指」と表現していて、非常にエロティック。指フェチにはたまりません。なんか隠微で妄想してしまいます。擬音もしっかり入ってるし、悶える声も生々しい… しかし、もっと萌えるにはやはり、真也という攻の人物描写が足りなかった気がします。攻の魅力をもっと際立たせてくれたら良かったかなーと思うのです。裕太に関しては彼視点で話が進行するので、心情もよくつかめて真也を愛している気持ちがすごく理解できたのですが、真也に関する情報が少なすぎでした。 互いの互いに対するジェラシーが萌えどころ。本編では真也の嫉妬がHの起爆剤になっていましたが、「犬よりも嫉妬深い」では、裕太の嫉妬が恥ずかしいほど新婚さんぽくて面白かった。真也がタジタジになっています。 あとがきが百回笑いました。面白すぎる!
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タイトルほどの奇抜さはなく、もう一悶着あるかと思ったんですが、割りとすんなり受け入れてしまって拍子抜けしました。 和解後の犬よりも〜のほうは形成逆転で面白かったです。
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