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エジプト革命 アラブ世界変動の行方 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2012/01/16 |
JAN | 9784582856224 |
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エジプト革命
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平凡社新書 622 エジプト革命 アラブ世界変動の行方 著:長沢 栄治 難書 けっこう読むのが大変だった。何回か目を通しました。 用語が統一されていなかったり、大きなテーマでの区分ではなく、総花的な解説であったり、時代を行ったり来たりで大変でした。 巻末にある年表に書き込み...
平凡社新書 622 エジプト革命 アラブ世界変動の行方 著:長沢 栄治 難書 けっこう読むのが大変だった。何回か目を通しました。 用語が統一されていなかったり、大きなテーマでの区分ではなく、総花的な解説であったり、時代を行ったり来たりで大変でした。 巻末にある年表に書き込みをしながら、イベントをおった。 しかも、エジプトというか、中東に絡むいくつかのプロットがあって、一筋縄では、理解が追い付かないのである。 当時の首相、大統領 エジプトの国政 干渉してくる大国(特に、アメリカの場合はその大統領 イスラエルと、イスラム周辺国の情勢、影響 ①オーラビ革命以前 (~ 1881) フランス・イギリスの植民時代 ②オーラビ革命 (1881 ~1919) イギリス領エジプトの時代 ③7月革命(1919~1952) エジプト王国 ナセルの7月革命まで ④修正革命(1952~1971) アラブ連合共和国 ナセルの時代 ⑤2011年革命(1971~2011) エジプトアラブ共和国 サダトとムバラクの時代 ⑥2011年以降(2011~2014、2014~現在) エジプト革命以後 第1章は、①から⑥について概説と各時代の流れを総花的に 第2章は、③、④、⑤における内政、なぜ、革命にいたったのか 第3章は、⑤、⑥の解説 といった状況です。 本書の範囲外ですが、2013年クーデターがおきて、親米のアッ=シーシー政権に移行されています。 ひとことでいうなら、アラブ対イスラエルような、二元的な世界ではなく、地政学をふくめて、利害が複雑に絡み合う 中東における、親米国の1つの変動といったところでしょうか。 ちょっとむずかしすぎました。 目次 はじめに 第1章 革命の系譜 結束する声、言葉の力 革命か、騒乱か 起点としての一九六八年 冬の時代から革命の春へ 第2章 革命の背景 体制は打倒されたのか 革命への期待 抑圧と腐敗 腐敗のピラミッド 腐敗の歴史 抑圧の起源 第3章 革命の行方 ナセルの七月革命の再検討 軍は革命を管理する ムスリム同胞団の迷い 憲法改正の動き―第二共和制への道 エジプト革命とパレスチナ問題 あとがき エジプトとアラブ・中東の近代史と革命 ISBN:9784582856224 出版社:平凡社 判型:新書 ページ数:264ページ 定価:820円(本体) 発行年月日:2012年01月 発売日:2012年01月13日 初版第1刷
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◆2011年「エジプト版アラブの春」を、世俗主義・市民運動の観点から叙述。この貴重な記録において、エジプト現代史の画期。すなわち、52年革命や、第三次中東戦争後の68年反政府運動との関連性にも言及◆ 2012年刊行。 著者は東京大学東洋文化研究所教授(近代エジプト社会研究史)。...
◆2011年「エジプト版アラブの春」を、世俗主義・市民運動の観点から叙述。この貴重な記録において、エジプト現代史の画期。すなわち、52年革命や、第三次中東戦争後の68年反政府運動との関連性にも言及◆ 2012年刊行。 著者は東京大学東洋文化研究所教授(近代エジプト社会研究史)。 タイトルどおり、2011年エジプト革命(いわゆるエジプト版アラブの春)を素描する書である。 本書の特徴は、2011年エジプト革命に、①1952年革命(自由同胞団によるクーデター)との連続性を見つつ、さらに、②1967年第三次中東戦争敗北と、そこから生まれた1968年の反政府・改革運動との連関性も強く意識して叙述している点である。 加えて、2011年革命における、現代、イスラムの世俗主義・市民運動の意義を強調し、イスラム色の極めて薄い様を強調する点も同様か(もっとも信憑性を判断する材料はこちらにはなく、不明である)。 正直言うと、イスラム世俗主義とこれに対抗する原理主義との相克関係がいまいち明瞭にならず、その党派性も、かなりごちゃごちゃして書かれており、理解するのは容易ではない(勿論、こちらに基礎知識が少ないせいもある)。 世俗主義と言っても、欧米のそれと同じだとも見ておらず、世俗主義の具体的内実、イスラム教義との整合性やこれを無視する程度にさほど言及されないところも、内容の掴みにくさに繋がっている。 さらにいうと、2011年革命が、世俗的かつ市民運動という観点からみて、エジプト現代史を彩る52年革命や68年反政府運動と連関性があるといっても、各々において具体的な行動には違いがあり、アラブ世界の他、冷戦構造、イスラエルとの関係など情勢も、夫々の時代における違いがあって、その連関性の説明が説得力あるものとして成功しているかはなかなか難しい。 そして、ここでますます理解できないのが、イスラム圏エジプトにおける世俗主義・市民運動の成果の過剰な思い入れである。過大評価と言ってもいい。 元より、エジプト現代史において、イスラム色を脱色し、世俗主義・民衆運動・大衆運動といった側面から、各時代の革命運動とその挫折を論じた著作は多くない。 イスラム教の観点、あるいは政治権力闘争の側面を強調した書が圧倒的に多いからだ。 そういう意味では、エジプト現代史における革命・社会運動に関する裏面、逆方向からの照射、下からの分析を成し遂げたものとして貴重な一書、一読に値する書であることは確かである。 ところで、本書には、世俗主義・市民運動の立場からアラブやエジプトにおける種々の革命や社会運動に関する研究書が幾つも開陳・紹介される。 ところが、それらの邦訳如何は不明である。 正直、邦訳書なしに、これらの成果や到達点、その是非を理解することは難しい。いや、市民運動の如き状況があることすら理解されにくい。 こういう書(余り売れないかもしれないが)の地道な邦訳活動こそが、相互理解・認識の一里塚ではないかと考えさせられるところである(現地に長くいる外交官ないしその経験者が実行してくれたらイイのになぁと思うんだが…)。
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幼いころからテレビ番組で頻繁にみてきたエジプト(主に古代遺跡関連)テレビカメラの向こうには、これでもかというほどの腐敗と抑圧があった!ホントに!? 本書によれば、大統領とその親族、取り巻きの政治家、政商が蓄財やりたい放題。一般マスメディアは政府が掌握しているから、不正をすっぱぬけない。市民はそういう腐敗を噂でしか知ることができない。マスコミは下手なことかいたらしょっぴかれる。そして張り巡らされた警察組織のおそろしさ。 このような体制のもとで、SNSのもたらした役割は大きかったんですね。投稿動画は警察の暴力を隠さない。 本書は王政廃止の7月革命と今回の革命を比較したり、抑圧と腐敗の要因をサダト政権やナセルの築いた体制に探して現在への影響を考察したりと、現在と過去を高速で見比べている感じがします。ふと集中力がとぎれると、この文章はいったいどの時代のことなんだ…?とよくわからなくなりました。そもそも私に現代エジプト社会の知識がほとんどないのがよくなかったです。同胞団のこととか、中東戦争のことなどをもっと知ったうえで読んだほうがよかったなあ、と思いました。 この本で紹介されたイランの研究者の、「アメリカはかつてイランで民主化を進めようとしたモサッデグ政権を、CIAの工作で崩壊させておきながら、いまさらどのツラさげて上から民主化すすめようとしとんねん。おまえらにそんな資格ねえわ!」という内容の主張は覚えておこうとおもいました。
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