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梅棹忠夫の「人類の未来」 暗黒のかなたの光明
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勉誠出版 |
発売年月日 | 2011/12/16 |
JAN | 9784585230137 |
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梅棹忠夫の「人類の未来」
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梅棹忠夫の「人類の未来」
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
知の巨人と呼ばれた梅棹忠夫氏。これまで棹氏の著作をいろいろと読んできたが、地の巨人の思索はあまりにも深く、読めば読むほどその全貌が分かりにくくなっていった感があった。その梅棹氏が構想しつつも執筆しなかった幻の書「人類の未来」を残されていた目次や当時の対談記録から再現しようとした...
知の巨人と呼ばれた梅棹忠夫氏。これまで棹氏の著作をいろいろと読んできたが、地の巨人の思索はあまりにも深く、読めば読むほどその全貌が分かりにくくなっていった感があった。その梅棹氏が構想しつつも執筆しなかった幻の書「人類の未来」を残されていた目次や当時の対談記録から再現しようとした試みが本書だ。本人による著作ではないが、ベストセラーになった「知的生産の技術」「文明の生態史観」「情報の文明学」よりも思想の全体像が表れている気がする。 梅棹氏は文明を人と装置と制度からなる生態システムと捉えていたが、残念ながらその未来はバラ色ではなく「暗黒」と表現している。その根源は人自身に由来する「業(ごう)」であるが、その一方で彼方に光明「英知」を見出している。それが何なのかを考えること、それが梅棹氏が後世に託した課題であり、「英知」そのものであるような気がする。
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1970年ごろ、梅棹忠夫さんが構想したものだが、未完成だった書籍がある。『世界の歴史』の25巻目として、構想していた『人類の未来』。 当時の資料が冒頭に確認することができる。目次とこざねだ。 こざねとは、B8判サイズのカードのことで、1枚に1アイデアや資料、発見を書き留め、組み合...
1970年ごろ、梅棹忠夫さんが構想したものだが、未完成だった書籍がある。『世界の歴史』の25巻目として、構想していた『人類の未来』。 当時の資料が冒頭に確認することができる。目次とこざねだ。 こざねとは、B8判サイズのカードのことで、1枚に1アイデアや資料、発見を書き留め、組み合わせたり、入れ替えたりして書籍として構成していく作業に使っていたとの説明がある。 これを眺めているだけでも楽しめる。どんな内容になっていたのか?思いを馳せる。 1966年ごろからの著名な文化人との対談も興味深い。当時大阪万博が開催される前で、万博の企画運営にも携わっていたことが垣間見れる。 文化、宗教、思想、科学、工学、経済、環境、情報・・・・ありとあらゆる視点から「人類の未来」を浮き彫りにしようとしている。このテーマでは、幅広い視点から考察することは、ある意味当然なのかもしれない。しかしながら、この膨大な視野からテーマをとらえることは、野心的な試みだったのだと思う。 こざねひとつひとつから、創造を重ねるだけでもあっという間に時間が立ってしまう。偉人の思考の片鱗を垣間見ることができる一冊。
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CSLの暦本さんが梅棹さんがよいとtweetしているのでこの本を買ってみました。60年代の熱気が伝わってくるけど、たぶん他の本のほうが入門にはいいんだろうと思います。なんか、マニア向けな気がする。たぶん中沢新一的な考え方のオリジナル(まあ、いろいろと違いますけど)。竹内整一さん(...
CSLの暦本さんが梅棹さんがよいとtweetしているのでこの本を買ってみました。60年代の熱気が伝わってくるけど、たぶん他の本のほうが入門にはいいんだろうと思います。なんか、マニア向けな気がする。たぶん中沢新一的な考え方のオリジナル(まあ、いろいろと違いますけど)。竹内整一さん(鎌倉女子大学教授)のはかなさの感受性へってセクションがとてもよかったです。はかというのは、農業における刈り取りの単位のようなもので、要するに、剰余を生み出す計画みたいなものが「はかる」でありそれができないことが「はかない」らしい。これは、ストーリーから共時性、ビッグデータ、べき乗則の方向に進むという時代の流れのなかでああそうか。と感じました。まあ今がコロナだからな。
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