地の底のヤマ

西村健【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2011/12/21
• JAN: 9784062173445

商品レビュー

2017/03/04

福岡県大牟田市/三井三池炭鉱を舞台にした話。
主人公は地元の警察官 猿渡鉄男
かつて栄えた全国の炭鉱、人々の暮らし、事故、労働組合、バラバラだった情報がこの本を読んで少しですが理解できた気がします。
鉄男はたくさんの過去を持った警察官だけれど、心の優しい愛おしい人物像で描かれています。
この物語で重要な意味をもつことになる江藤のオッチャン、幼なじみの白川、など愛すべき登場人物に心が温まりました

2014/04/26

#読了。三井三池炭鉱の街”大牟田”を舞台に、猿渡刑事の半生を描く。昭和49年～現代と別れている4部作となっていて、刑事ものミステリーというよりは、炭鉱街を通して時代を描く人間ドラマ。時代背景がちょうど自分と重なり楽しめた。しかし少々長かったかなと（863ページ）。

2013/12/17

当時の炭鉱町が一番栄えてた頃に行ってみたいと思わせる作品。

軍艦島一つとってみても炭鉱町には不思議な魅力がある。刹那的に栄えて衰える風情は花火に共通するかもしれない。