商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 批評社 |
発売年月日 | 2011/12/22 |
JAN | 9784826505505 |
- 書籍
- 書籍
精神保健・医療・福祉の根本問題(2)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
精神保健・医療・福祉の根本問題(2)
¥1,980
在庫あり
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
発狂人の看守を怠り、路上に徘徊せしめたる者は違警罪に処せられる。1880年、刑法に精神障害者に対する監督責任を明文化したのが保護者制度の始まり。1950年には精神衛生法で精神障害者の私宅監置が禁止され、これ以降家族の義務は精神病院に入院させることとなる。また、1887年の精神保健...
発狂人の看守を怠り、路上に徘徊せしめたる者は違警罪に処せられる。1880年、刑法に精神障害者に対する監督責任を明文化したのが保護者制度の始まり。1950年には精神衛生法で精神障害者の私宅監置が禁止され、これ以降家族の義務は精神病院に入院させることとなる。また、1887年の精神保健法では、入院の決定をまず精神保健指定医が行い、保護義務者はこれに同意を与えるという立場となる。精神障害者の面倒は身内が看るという家族主義的発想が現在の保護者制度の基本にはあるのだが、保護者である家族が退院支援の機能を果たさず、寧ろ退院の阻害要因となっているケースが少なからずある。最たる原因は保護者の負担のあまりの大きさ。対立・葛藤関係にある家族が保護者になるケースもあったりする。著者は家族に依存した保護者制度はなくし、公的機関がその役割を担うべきと訴える。健全なる精神保健行政の第一歩に激しく同意。
Posted by