商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2011/11/14 |
| JAN | 9784560081785 |
- 書籍
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北の古文書
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北の古文書
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商品レビュー
5
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マルグリット・ユルスナールの回想録三作の2作目。 1作目は母の家系を書いたが、こちらは父の家系を書いている。 著者は自分のことよりも先祖に当たる人たちを描いている。 まるで第三者であるかのように視点は遠くを見つめている。 この本の終わりの方に生後6ヶ月のマルグリット・ユルスナールが登場するが、「実際彼女はとても老いている」と描写されていることにはっとした。 「訳者解題」にも引用されているので2度はっとした。 延々と彼女自身ではなく家系について書かれていた後に赤子の本人が登場する。 明るくみずみずしい場面に花が咲くような登場の仕方ではない。 長い歴史のゆえに存在することになった「古い」「年老いた」遺産であるかのようだ。 個々の私達もそうかもしれない。 長い先祖の歴史があって自分が産み落とされ、自分でそれを認識することで自分を作っていく。 つまり生気を得る、遺産の塊だったのが人として若返っていく。 そういった先祖と自分の流れを見るという意味で、とても貴重な文学だと思う。
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