コロボックル物語(5) 小さな国のつづきの話 講談社文庫

佐藤さとる【作】, 村上勉【絵】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2011/11/15
• JAN: 9784062770873

商品レビュー

2025/12/11

これだけは単行本で買えず文庫本だったけど、今はそれも失って、電子書籍のセールで5作一挙にそろえた。何とも懐かしい話で文字を追っていくだけで感涙。本作はまとめの物語で百花的であるが、シリーズのオープンエンディングとして結語的でこれ以上のものはいらない。4作品は単行本時代から村上勉さんの同じイラストで、トレーシングペーパーで写していた子供時代の思い出がよみがえる。引き継いだとか宣伝してた有川さんの話はもう忘れるべきかな。

2025/08/26

図書館で働く杉岡正子さんと、そのトモダチになるサクランボの話。
既刊の4冊が出てきて、セイタカさんの幼なじみだという作者が「まくあい」で語ったりと、現実世界との境目が描かれる。それはそれで楽しいのだけど、説明的だなぁと感じるのも確かで…。

サクランボの「密航者の旅」、これ箱根よね？
小山や池のモデルとなった場所に行ってみたいな、図書館のモデルはどこだろう？

おチャメさん姉弟、おチャ公、おハナ、トギヤも出てきて最終話らしい。

2024/12/17

シリーズ5作目、完結編。
オチャ公やおチャメさんが成長した姿や、コロボックル同様に小さい人で違う種族である「チィサコ族」が出てきたりしてワクワクした。
全作通して読んで、コロボックルと人間のあたたかな交流・豊かな自然描写・個々の成長など、まさに読み継ぎたい物語だと思った。「作られた感」がなくナチュラルで、現実との境目が分からなくなる感じは久しぶりに味わった。
番外編である短編集「コロボックルむかしむかし」も読んでみたい。