商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/11/10 |
JAN | 9784167296087 |
- 書籍
- 文庫
離婚 新装版
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
離婚 新装版
¥660
在庫なし
商品レビュー
3.4
19件のお客様レビュー
色川武大文学忌、雀聖忌。伝説の打ち手の作家。 色川武大といえば、阿佐田哲也での「麻雀放浪記」だけど。「麻雀放浪記」といえば、真田広之がキュートだったけど。 第79回直木賞本名での「離婚」 阿佐田哲也的、痴人の愛。 私小説かなと思っていたけど、そうではないらしい。 深刻ぶるのはよそ...
色川武大文学忌、雀聖忌。伝説の打ち手の作家。 色川武大といえば、阿佐田哲也での「麻雀放浪記」だけど。「麻雀放浪記」といえば、真田広之がキュートだったけど。 第79回直木賞本名での「離婚」 阿佐田哲也的、痴人の愛。 私小説かなと思っていたけど、そうではないらしい。 深刻ぶるのはよそうぜ、と離婚した元夫婦の切れない不可思議な縁。 流れに逆らうでもなく、厭世的でもなく、かといって順応するでもない自然体の男。 どうしても本人っぽいけど、妻の実体はないらしい。
Posted by
エッセイのうらおもて人生録のタッチとは別に、男女の距離感や心理変化の描写に惹き込まれ、とても面白かった。 時代も感じさせられた。
Posted by
「お妾にしてくんない」と転がり込んできたすみ子と、なんとなく同棲生活をはじめ、なんとなく結婚し、なんとなく離婚する。 その後も、すみ子と誠一の奇妙な同居生活は続いていく。 生活力もなく完全にめんどくさくて駄目人間なすみ子を放っておけない誠一の視線が、分かるような分からないよ...
「お妾にしてくんない」と転がり込んできたすみ子と、なんとなく同棲生活をはじめ、なんとなく結婚し、なんとなく離婚する。 その後も、すみ子と誠一の奇妙な同居生活は続いていく。 生活力もなく完全にめんどくさくて駄目人間なすみ子を放っておけない誠一の視線が、分かるような分からないような。 経済的に自立することと精神的に自立することと、結婚の意味を考えてみたりする。 現代だったら、すみ子はどう生きるだろう。 「妻の嫁入り」のすみ子がかわいい。 どこまでもキュートで自由奔放。 〝いいさ、いつまでも居ろよ〟 白黒つけない。つけられない。そうやっていられるのはやっぱり根底に惹かれ合う気持ちがあるからじゃないのかな。 あと「少女たち」を最後に持ってくる構成すごい。
Posted by