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かわいそうだね?
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かわいそうだね?

綿矢りさ【著】

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かわいそうだね?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/10/29
JAN 9784163809502

かわいそうだね?

¥1,430

商品レビュー

3.7

464件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 人生悲劇コメディ
  • 失恋成長物語
  • 女性友情葛藤
  • 美しさ孤独苦悩
  • 心情リアル描写
  • 賢さずるさ臆病さ
  • 読者共感要素
  • 複雑人間関係
  • 魅力的感情体験

人生の悲劇とコメディが交錯する物語で、登場人物たちの複雑な心情が丁寧に描かれています。主人公の樹理恵は、失恋を通じて成長し、未来の良き恋愛へとつながる可能性を秘めています。彼女の葛藤や、周囲の人々との関係性は、読者にとって共感を呼ぶ要素が満載です。特に、女性たちの賢さやずるさ、そして臆病さがリアルに表現され、感情の奥深さに触れることができます。また、美しさに伴う孤独や苦悩も描かれ、外見だけでは測れない人間関係の複雑さが浮き彫りになります。物語は、時に辛く、時にスッキリとした感情をもたらしながら、読み手を引き込む魅力にあふれています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

諸事情あって、元カノを自分の部屋に住まわせている、優柔不断な彼氏・隆大にやきもきする今カノの樹里恵。 隆大は「元カノには同情心しかない。一番好きなのはお前だ」と強弁するけれど、そんなことを言われても、やっぱりイマイチ信じられない。 それでも樹里恵は、彼と元カノの苦境に寄り添い、すべてを受け入れられる「包容力のあるいい彼女」でいたい。彼に嫌われたくないし、「そんなことも受け入れられないの?」と思われるのも怖い。だから、彼を信じよう、理解しようとする。 その一方で、自分の嫉妬や不安や孤独を胸の奥に押し込めていく。 この樹里恵のモヤモヤ、ドロドロが、ものすごく細かく描かれていて面白かった。 結局、一つ屋根の下に男女が住んでいるという状況を、樹里恵が本心から受け入れられるはずもない。破綻することは、読んでいる側にはなんとなくわかっている。それでも、そこに至るまでの葛藤が細かく描かれているから、樹里恵の苦しさがじわじわ伝わってくる。 嫌われたくない。 器の小さい人間と思われたくない。 孤独な日々に戻りたくない。 彼と元カノを受け入れることで、人間的に一段階上の自分でいたい。 そんな自分でも認めたくないような感情を抱えながら、それでも仕事には真面目に向き合い、百貨店の販売員としてささやかながらプライドを持って働いている樹里恵の姿には、胸を打たれる。 そして、くわせものの元カノ・アキヨ。 ほんと、とんでもないビッチなんだけど、彼女の置かれている状況を考えると、彼女も彼女なりの、いや、もしかしたら樹里恵以上の地獄を生きているのかもしれない。 ちゃんとした仕事に就き、自立した生活を維持しながら、自分の元カレと付き合っている女を目の前にしているアキヨの気持ちは、樹里恵のモヤモヤや嫉妬なんて比較にならないほど闇深いものに違いない。 だからといって、アキヨのやっていることが許されるわけではない。でも、「かわいそうな人だから悪くない」と単純に割り切れないところが、この小説の面白さなのだと思う。 そもそも「かわいそう」という言葉自体が、この物語ではとても厄介だ。 かわいそうだから助けてあげる。 かわいそうだから見捨てられない。 かわいそうな人を受け入れられる自分でいたい。 そうやって誰かの「かわいそう」を引き受けているうちに、自分自身がどんどん苦しくなっていく。 冒頭と終盤に出てくる地震の描写も印象に残った。 地面そのものが揺らぎ、自分が立っている場所が突然あてにならなくなる。そのイメージは、樹里恵やアキヨの不安定なアイデンティティと重なって見える。都会で一人で生きていく女性の心細さや、自分一人の力ではどうにもならない孤独も、あの地震の揺れに重なっているように感じた。 そして、この「揺らぎ」は、綿矢りさが描く女性たちそのものなのかもしれない。 綿矢りさの小説に出てくる女性は、どこか少し狂気をはらんでいる。自分の中にある嫉妬や執着や欲望を完全には制御できず、ときには自分でも持て余すほど感情が暴走する。でも、その狂気は単なる異常さではなく、むしろ「一人で生きていくしかない」と分かっていながら、それでも誰かを求めずにはいられない、人間の切実さから生まれているように思う。 自分の孤独を抱きしめながら、その孤独を完全には受け入れきれない。 一人でも生きていけるように振る舞いながら、誰かに愛されたい。 傷つきたくないのに、誰かを好きにならずにはいられない。 その矛盾を抱えた、危うくて、少し狂気じみていて、それでもどうしようもなく愛すべき女性たち。 樹里恵もアキヨも、そういう綿矢りさの女性像の延長にいるように感じた。 そして、そんな二人の間にいる隆大。 それにしても、隆大はクソだなー。 なんでどっちかに決められないのか。いや、決めないのか。 「どちらも大事」「アキヨを見捨てられない」「でも一番好きなのは樹里恵」なんて、聞こえは優しいけれど、結局その優柔不断のツケを二人の女性に払わせている。 自分で決断して、誰かを傷つける責任を引き受けることから逃げているだけなのではないか。 そう考えると、隆大もまた、自分自身の足で立てず、グラグラと脆弱な地盤の上にしか立てない「かわいそう」な奴なのかもしれない。 冒頭で揺れ、終盤でもまた揺れる。 その間ずっと、三人とも不安定な地盤の上で、誰かを求めたり、誰かにしがみついたりしながら生きている。 ……まあ、それでもやっぱり、隆大はクソだけど。

Posted by ブクログ

2026/09/16

女の全てがここにあると言っても過言ではない。 女の嫌なところ、面白いところ、全部が詰まっている。 私たちの心の奥底にある女の部分をこんなにも的確にそして文章にできる綿谷さんの才能に惚れます。 この女だからわかるって感じ、男の人はなんでわからないの?ってところがたくさん詰まって...

女の全てがここにあると言っても過言ではない。 女の嫌なところ、面白いところ、全部が詰まっている。 私たちの心の奥底にある女の部分をこんなにも的確にそして文章にできる綿谷さんの才能に惚れます。 この女だからわかるって感じ、男の人はなんでわからないの?ってところがたくさん詰まっていてとても面白い。

Posted by ブクログ

2026/08/29

女という生き物をよーくわかっていらっしゃる笑 立場変われば元カノのようなあざとさも、樹理恵のような物分かりのよさもあるのが女。さかきちゃんの嫉妬も亜美ちゃんの選択もぜーんぶわかる。どこまでも女は女なんだよね。

Posted by ブクログ

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