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アナーキー・国家・ユートピア 国家の正当性とその限界
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アナーキー・国家・ユートピア 国家の正当性とその限界

ロバート・ノージック(著者), 嶋津格(訳者)

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アナーキー・国家・ユートピア 国家の正当性とその限界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 木鐸社
発売年月日 1994/11/01
JAN 9784833221702

アナーキー・国家・ユートピア

¥6,050

商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2022/07/16

https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12753102967.html Robert Nozick(1938.11.16 - 2002.1.23)

Posted by ブクログ

2022/04/24

第7章 配分的正義 260 ロックによる獲得の正義の原理 功利主義 266 ハイエクの話。 278 おおお、アマーティヤ・センの話まで出てくる。 292 ロックの獲得論 306 ジョン・ロールズの『正義論』 481 ユートピアの理論

Posted by ブクログ

2020/12/20

現代のリベラリズムの思想の根幹を成すロールズの正義論の出版の3年後の1974年に、思想的に対極とも言えるリバタリアニズムについて議論した書籍。アメリカの政治思想においては党派の二極を構成する両者であるが、本書を読むとそれらの前提条件においてはそう大差は無く、いくつかの規範的分析の...

現代のリベラリズムの思想の根幹を成すロールズの正義論の出版の3年後の1974年に、思想的に対極とも言えるリバタリアニズムについて議論した書籍。アメリカの政治思想においては党派の二極を構成する両者であるが、本書を読むとそれらの前提条件においてはそう大差は無く、いくつかの規範的分析の差異が議論の発展を経て増大され全く異なるイデオロギーとなっていることが分かる。 本書は三部構成となっており、タイトルの通りそれぞれアナーキー、国家、ユートピアがテーマとなっている。第一部では、最小国家形成以前の自然状態においていくつかの協会や契約のみが存在する「超最小国家」について議論され、国家の必要性について検討される。第二部では、最小国家を超えた拡張国家がどの程度まで許容され得るか、理想の国家の大きさと役割について、主にロールズの正義論をもとに考察をすすめる。第三部では、ユートピア的理論への考察を深めることでユートピアが最小国家と一致することを確認し、第一部・第二部における最小国家の結論を裏付ける位置づけとなっている。 本書の議論の特徴としては、結論ありきでエビデンスを並べて説得力を高めるというよりむしろ、思考実験や事例の考察を通して妥当な事実を積み重ねていくことで議論を進めていくというような内容となっており、この特徴から著者は本書を「哲学的探検」と形容している。実際、ある事項を検討することを目的として、一見関連性のない事例の考察や極端で非現実的な条件の思考実験が提示され、まさに「探検」の表現に匹敵する論理のカオスを多く経験することになる。この特徴ゆえ、前提知識のない学生であっても理解することが可能となっており、また同時に、本書には教科書的な結論の列挙ではカバーできない魅力が詰まっている。知的刺激も強く、非常に満足な読書となった。人生で一度は読むべき書籍。 ちなみに、たまに巷で耳にする「経験機械」だとか「快楽機械」の思考実験も本書が出典。 「あなたが望むどんな経験でも与えてくれる「経験機械」があると仮定する。あなたは人生の様々な経験を予め選択・プログラムする。脳に電極を取り付けてタンクの中に入ると、あなたは自分がそこにいることを知らず全てが実際に起こっていると考える。一生繋がれることを望むか?(一部改変)」 この思考実験において多くの人は経験機械に繋がれることを望まないことから、著者は人生にはどのように感じるかという意味の経験以外になにか要素があるはずであると考える。(その要素としては本書では「アイデンティティ」=何者であるかと「レガシー」=何をするかが挙げられている。)国家についての議論であるはずの本書に人生についての考察が含まれているという事実からも、本書における論理のカオスが垣間見えるであろう。

Posted by ブクログ

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