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「壁と卵」の現代中国論
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「壁と卵」の現代中国論
¥2,090
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
なんとも言えず、読後感が悪い。 結論に対する賛成・反対ではなく、 カッコを多用している結果、カッコの意味合いが、単なる引用ではなく、何か気持ちの悪い印象付けを狙ったものであることはわかるものの、それが何なのかははっきり書かない、結論もはっきりとは断言しない。 論理を敢えて明確に書...
なんとも言えず、読後感が悪い。 結論に対する賛成・反対ではなく、 カッコを多用している結果、カッコの意味合いが、単なる引用ではなく、何か気持ちの悪い印象付けを狙ったものであることはわかるものの、それが何なのかははっきり書かない、結論もはっきりとは断言しない。 論理を敢えて明確に書かないために、自己撞着が起きていることを作者自身自覚していないのかもしれない。
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2011年に出版されて話題になった本書をようやく読了。もっと早く読んでおけば良かったと思わせる良書。現代中国に関する時論という体裁だが、その射程は広くて深い。日本の近現代史を考える上でも非常に参考になるというか、まさに近代中国史を考えずして日本近代史を語る勿れと感じた。とくに第6...
2011年に出版されて話題になった本書をようやく読了。もっと早く読んでおけば良かったと思わせる良書。現代中国に関する時論という体裁だが、その射程は広くて深い。日本の近現代史を考える上でも非常に参考になるというか、まさに近代中国史を考えずして日本近代史を語る勿れと感じた。とくに第6章、第9章は大事。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「壁と卵」といっても、本書は村上春樹を論じるものではない。もちろんわざわざタイトルに持ってくるだけあって、著者は村上春樹のファンであると著書内に記してあるが、本書が主題とするのは現代中国におけるいくつかの一般市民とシステムに関する話題 -一つ一つでも十分に大きなテーマとなりうるが、あえて「壁と卵」=「システム」と「個人」という観点から問題点を括っている‐ である。 Twitterでフォローをしていることもあり、この本は早くから読みたいとは思っていたのだが、結局帰国するまで読むことはかなわず、2013年3月の帰国後にようやく手にとることが出来た。 一つ一つのテーマが非常に大きな広がりをもつ話題であるだけに、全体として書評を書くというのはなかなかに難しいのが本書なのだが、一つ言えるとすれば、著者が慎重に自分の意見を一方に寄せないようにしているということに好感がもてるということだろうか。 本書内にも、中国論はまさしく自国(この場合は日本)を映す鏡という言葉があるが、著者も自分が一方的な視点をもたないことを意識することでまさに自分のバランスを保つということを意識しているかのようである。 中国国内の事情にある程度詳しくないと話がわからないことがあるかと思うが、単純な「対中戦略」のような切り分け型にはない深い知見を得るためのとっかかりとなる本だと思う。
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