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すれちがうとき聴いた歌
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すれちがうとき聴いた歌

枡野浩一【著】, 會本久美子【絵】

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すれちがうとき聴いた歌

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 リトルモア
発売年月日 2011/10/07
JAN 9784898153208

すれちがうとき聴いた歌

¥1,540

商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2024/06/01

寂しさがまとわりついて来て、ちょっと心が不安定になりそうで、でも人の温もりをまた求めてみようかとも思えるような不思議な一冊。 著者の短歌ほど、エネルギーに溢れていなかったので、優しくゆるい気持ちで読めた。 言葉にするのは難しいけれど、心にダイレクトに効いて、しつこく心に残り続ける...

寂しさがまとわりついて来て、ちょっと心が不安定になりそうで、でも人の温もりをまた求めてみようかとも思えるような不思議な一冊。 著者の短歌ほど、エネルギーに溢れていなかったので、優しくゆるい気持ちで読めた。 言葉にするのは難しいけれど、心にダイレクトに効いて、しつこく心に残り続ける。 もっとこの作家さんのものを読みたい。

Posted by ブクログ

2022/08/06

七首の短歌をタイトルとし、さり気なく繋がるショートストーリー。 見開き2ページが400字詰め原稿用紙のようにものすごく字が少ないのでゆっくり読んでも読むのに30分掛からない。 一見どこにでもいる普通の人たちの日常の中にあるそれぞれの秘密。 それはこの本の中だけの特別なことではなく...

七首の短歌をタイトルとし、さり気なく繋がるショートストーリー。 見開き2ページが400字詰め原稿用紙のようにものすごく字が少ないのでゆっくり読んでも読むのに30分掛からない。 一見どこにでもいる普通の人たちの日常の中にあるそれぞれの秘密。 それはこの本の中だけの特別なことではなくて、きっとみんな多かれ少なかれそんなふうに生きているんだと思う。 家庭でも、職場でも、毎日顔を合わせ何年もそばにいてもきっと知らないことがほとんどなのだ。 それはきっと真理だと思う。 それでも、それだからこそ、私はとても悲しかった。 それはそれとして是も非もないことなんだろうけど悲しい。 それでも私は分かり合いたい。 知らないことが幸せなのかもしれないけれど、分かり合って、埋め合いたい。 そんなふうに真面目に受け止めてしまうくらいには心を強く揺さぶられました。 しかし枡野浩一さんにしても穂村弘さんにしてもすごく若いと勝手に思っていたらなかなかのおっさんなので驚く。このような人達はきっと少年が過ぎるんだろうな。 ・ 毎日のようにメールは来るけれどあなた以外の人からである ・ だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け ・気づくとは傷つくことだ刺青のごとく言葉を胸に刻んで ・絶倫のバイセクシャルに変身し全人類と愛し合いたい ・両親のパロディとして子は生まれどこまでずれていけるんだろう ・この歌は名前も知らない好きな歌いつかも耳をかたむけていた ・指圧師は咳をしつづけ右脚の痛みほぐれていく午前二時

Posted by ブクログ

2022/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編。 夫婦で出かけた先でなくした携帯。壊れて連絡がつかなくなった相手を思う妻。 売れないモデルがカフェで思うこと。 芸能事務所のマネージャーが銭湯を渋った理由と、刺青を銭湯スタッフに注意される出来事。 少年とキャッチボールをしながら、男でも女でもない自分を持て余していること。 父子家庭で交際していると思っていた女性との旅行で、堕胎承諾書を見せられる瞬間。 冗談好きのピアニストと関係を持つものの、彼の元妻たちが集まる演奏会で知る事実。 宿泊先でゲイのマッサージを頼むやりとりと、翌朝知ること。 男女や性別を超えての微妙な関係。 すぐ読める。

Posted by ブクログ

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