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謎解きの醍醐味 ベストミステリー短編集 光文社文庫
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謎解きの醍醐味 ベストミステリー短編集 光文社文庫

鮎川哲也【著】

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謎解きの醍醐味 ベストミステリー短編集 光文社文庫

733

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2011/10/12
JAN 9784334763152

謎解きの醍醐味

¥733

商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2019/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 どれも良質な推理小説だった。ミステリとか本格派とかそうでないとかはよく分からないけれど、推理ものとしてとても楽しめた。正直、一つ前に読んでいた短編集よりこちらの方が断然好き。  推理小説を読んでいると、誰がこんな手の込んだトリックを使ってまでこの程度の動機で殺人を犯したりするだろうか、と思うことがしばしばある。ミステリとしてはそれで良いのだろうが、筋は通っていてもあまりにも現実離れしたトリックの犯罪は、できれば現実離れした設定や舞台の上でやっていただきたい、と思う。それならお話として大いに楽しめる。  この作品は、手は込んでいるがやろうと思えばできないことはないトリックが用いられているのがすごい。各作品の舞台に応じて、トリックの“やりかねない度合い”がしっかり調整されているように感じる。  どのお話でも突っ込みどころのない練られたトリックが披露されていて、面白かった。

Posted by ブクログ

2015/07/21

(収録作品)離魂病患者/夜の断崖/矛盾する足跡/エッセイ 日記/プラスチックの塔/エッセイ 南区南太田/塗りつぶされたページ/緑色の扉/霧笛/エッセイ ペテン術の研鑽

Posted by ブクログ

2014/12/04

短編集。 シリーズ探偵は登場せず、事件関係者が素人探偵として活躍します。 【離魂病患者】自分に会うと死ぬというドッペルゲンガーの都市伝説を利用するおもしろい事件です。ドッペルゲンガーの不気味さと、不倫疑惑の世俗的な胡散臭さが混じって良い雰囲気を醸し出しています。 素人探偵をす...

短編集。 シリーズ探偵は登場せず、事件関係者が素人探偵として活躍します。 【離魂病患者】自分に会うと死ぬというドッペルゲンガーの都市伝説を利用するおもしろい事件です。ドッペルゲンガーの不気味さと、不倫疑惑の世俗的な胡散臭さが混じって良い雰囲気を醸し出しています。 素人探偵をする杉が疑惑を抱いた理由が自然な流れなのも良い。杉の私情が混じった結末も印象的です。 被害者が可哀想でした。 【夜の断崖】素人探偵を務める記者の女性が溌剌として楽しいです。恋人が足を使って頑張っている間に、彼女が宿で温泉に入りつつも事件を解決してしまうのがおもしろい。 【矛盾する足跡】洒落っ気があって楽しい一編。作家の集まりで事件が発生。雪に残る一筋の足跡といういかにもな状況から意外な方向に展開していきます。 ラストに一捻りあって登場人物のやりとりにもニヤリとさせられます。 【プラスチックの塔】ちょっとした電車のトリックもありますが、被害者が握っていた本の紙片の謎が主。この紙片の真相は意外でここからのアプローチというのはおもしろかったですが、地味な1編でした。 【塗りつぶされたページ】終始重苦しい雰囲気が漂っていました。病気をして主夫として家にいる男が、働きに出ている妻への負い目と疑惑に苛まれ、孤独や無力感を噛み締めているのが悲しい。苦味の残るラストまで不穏な空気です。 【緑色の扉】殺人事件にまで発展する産業スパイものですがあっさりとしています。犯人が分かりやすいですが、ロッカーを開けられる人物、睡眠薬を入れることのできた人物、と条件を絞ってから反転するのは楽しいです。疑惑をかけられた素人探偵もおもしろかったので、もっと厳しいラストでも良かった。 【霧笛】航行中の旅客船の中で推理小説の通りに起こる連続殺人というミステリのガジェットたっぷりの事件ですが、展開はあっさりで結末も物足りない。

Posted by ブクログ

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