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昭和の終わりと黄昏ニッポン 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/10/07 |
JAN | 9784167340094 |
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昭和の終わりと黄昏ニッポン
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昭和の終わりと黄昏ニッポン
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
思えば平成生まれも増えたんだよね。既に社会人の年齢になって いる人たちもいる。 そんな人たちには記憶にさえない「昭和」だけれど、私のような 「昭和の児」にとっては「昭和」は徐々に遠くなりノスタルジーさ え感じさせる元号にさえなりつつある。 本書は単行本で発行された「ドキュメン...
思えば平成生まれも増えたんだよね。既に社会人の年齢になって いる人たちもいる。 そんな人たちには記憶にさえない「昭和」だけれど、私のような 「昭和の児」にとっては「昭和」は徐々に遠くなりノスタルジーさ え感じさせる元号にさえなりつつある。 本書は単行本で発行された「ドキュメント 昭和が終わった日」に 「平成不況を歩く」を加えての文庫化だ。 昭和天皇が病床に伏してからの経過は実際に体験している。あの時期は、 日本中が異常とも言える静かな興奮状態にあったのではないか。 昭和最後の日々については他の作品でも読んでいるので、侍医や側近の 話などは目新しいものはない。ただ、元号の決まる過程が多少の謎を秘め ていて面白かった。 昭和天皇の崩御と共に、正に激動の昭和は幕を閉じ平成の時代が始まった。 著者は平成には昭和にはなかった閉塞感と暗さがあるという。 でも私には諦観から発する不安定な明るさに感じられるんだけどね。 先が見えない不況、貧富の格差の拡大、崩壊する医療制度。それは平成に なったから発生した事象ではなく、萌芽は昭和の時代にまかれたのじゃ ないかな。 著者の昭和へのノスタルジーは分かるのだが、だからって平成の世を それと引き比べてしまうと「あの頃はよかった」だけになってしまう。 平成だってさ、きっと捨てたもんじゃないはずだよ。
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佐野眞一の書くノンフィクションは、テーマがユニークであり、また取材も綿密で読ませると思う。先に話の流れや方向を決めて、それに沿う形での取材をする、あるいは、それに沿った内容の取材を主に取り上げる、という感じがなくもないのだけれども、それは読む側が価値判断をすれば良いのだろう、と思...
佐野眞一の書くノンフィクションは、テーマがユニークであり、また取材も綿密で読ませると思う。先に話の流れや方向を決めて、それに沿う形での取材をする、あるいは、それに沿った内容の取材を主に取り上げる、という感じがなくもないのだけれども、それは読む側が価値判断をすれば良いのだろう、と思う。 「タイの洪水の状況は明日以降、改善が見込まれる」とのインラック首相の声明が昨日あった。後を追うようにバンコク都知事から「いやいや、まだまだ深刻」というようなコメントがあった。 これは2週間前にも繰り返されたことで、2週間前の大潮を乗り切ったとき、インラック首相は「これでバンコクは安全」と言い、それを打ち消すようにバンコク都知事は「いやいや、アユタヤからの大量の水が流れてきており、非常に危ない状態」とのコメントを発し、結局、バンコク都知事の言い分が正しかったという前例がある。 今回の場合、改善の兆し、というか、改善の方向の兆しというか、が見えてきたような感じを受けるのではあるが、前の例があるので、「インラック首相が改善が見込まれると言ったということは、まだまだ危ないということだね」という感想を持つ人が多くなっているような状態だ。 インラック首相は首相になったばかりであり、今回の洪水が起こったこと自体に責任は全くないと言って良いのだけれども、実際に洪水が起こってみると、こういったことに対しては本当にアマチュアで、成すすべなく時間ばかりが経ってしまっている、という感じだ。国が大きな危機に見舞われた時に、きちんとしたリーダーを持てなかったというのは、東北の大震災の時の日本と同じ構造。実際に被害にあわれた方はやりきれない想いがするだろうな。
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「昭和が終わった日」に「平成不況を歩く」の2部構成。 著者の題材への執念的な取材姿勢は本作でも健在であり、感嘆させられます。1989年が一つの時代の転換点であったとする意見は、新たな時代の転換点ともいえる2011年の今から見てうなずくところが多いです。一方「平成はこんなにダメな時...
「昭和が終わった日」に「平成不況を歩く」の2部構成。 著者の題材への執念的な取材姿勢は本作でも健在であり、感嘆させられます。1989年が一つの時代の転換点であったとする意見は、新たな時代の転換点ともいえる2011年の今から見てうなずくところが多いです。一方「平成はこんなにダメな時代」とする筆致のため、後半は読後感爽やかとはなりませんでした。
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