トップネイリストの最強ジェルネイル術

世界文化社

• 販売会社／発売会社: 世界文化社
• 発売年月日: 2011/10/11
• JAN: 9784418111503

商品レビュー

2012/03/12

「一流を目指す人に必要なことって？」

不況になると資格が流行るといいます。資格さえあれば安心、なんとかなる……そう思うかたが多いのかもしれません。ですが、それは本当でしょうか（もちろん、資格取得が条件の職業もありますが）。

これからお届けするメッセージは、ネイリストを目指すかたに向けた日本ネイリスト協会の教育委員長・仲宗根幸子さんのもの。こちらには一流とは何なのか、資格を通じてプロが得るべきものは何なのか、そのヒントが隠されています。

これから社会に出るかた、一流を目指しているかたにご一読いただきたい、一流への道をどうぞ。

　＊　＊　＊

みなさんは、スクールや通信講座、もしくは独学で、勉強をなさっていますね。それは、ネイリスト検定に合格するためですか？　それともネイリストになるためですか？

まずみなさんにお伝えしたいのは、ネイリストになるための技術力や知識を磨くために、ネイリスト検定がある、ということ。検定に合格することで、一定の知識や技術があるという判断基準になるだけで、ネイリスト検定1級合格＝ネイリストというワケではありません。一人前のネイリストになるためには、技術や知識だけでなく、お客様に愛されること、信頼されることが何よりも大切になります。

ネイリスト検定の取得もコンテストでの受賞も、確かに大切なことですが、それは、あくまでも自分自身の知識や技術を磨くためのものに過ぎません。ネイリストになるためには、目の前にいらっしゃるお客様にいかに喜んでいただけるか、ということが大切なんですね。

ネイリストは、かなりの至近距離でお客様と接する職業ですから、身だしなみにも気をつけるべきですし、自分と年代の近いお客様もいらっしゃれば、うんと年上のかたもいらっしゃるでしょう。どんな年代のかたにもきちんと接客できるように、話し方はもちろん、時事問題にも精通すべきでしょう。ネイル技術はあっても、接客技術が身についていなければ、それはプロのネイリストとして認められません。

ネイルサロンに就職するみなさんに必要な「接客力」を身につけるには、年代の違うかたと接する機会を積極的に持つことも大切ですし、ニュースを見たり、新聞を読むなどして、社会問題に関心を持つことも大切ですね。接客力は現場で磨かれるものですから、ネイルサロンに就職して、先輩の接客している様子をじっくり観察して、身につけてください。

今勉強している知識や技術は、必ずネイルサロンに就職したときに役に立ちます。お客様に喜んでいただける、愛されるネイリストになるために、努力することを忘れないでください！

～MISS特別編集『トップネイリストの最強ジェルネイル術』より

　＊　＊　＊

目指す場所（目標）に向けて努力する過程は長い道のりで、ときには道標を見失うこともあります。ゆえに、その本質を理解し、必要なことを身につけることが、最短距離で最高のパフォーマンスを得るための最低条件となってきます。

さて、この文章を読んであなたは何を思いましたか。長く働いているかたも、これから社会に出るかたも、衿（えり）を正して考えるよいきっかけになるとよいのですが。