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錯覚する脳 「おいしい」も「痛い」も幻想だった ちくま文庫
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/09/09 |
JAN | 9784480428578 |
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錯覚する脳
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錯覚する脳
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心(意識)は所詮、幻想・錯覚でイリュージョンであり受動的であるという受動意識仮説を、脳神経科学の知見をもとに分かりやすく展開している。 見えている、聞こえている、認識している世界は感覚器で感じられる世界であり、その世界を作り出している。現実の世界は、認識している世界とは全く異な...
心(意識)は所詮、幻想・錯覚でイリュージョンであり受動的であるという受動意識仮説を、脳神経科学の知見をもとに分かりやすく展開している。 見えている、聞こえている、認識している世界は感覚器で感じられる世界であり、その世界を作り出している。現実の世界は、認識している世界とは全く異なる様相をしていると考えると、何だかとても不思議な感覚。 進化の過程により獲得できた、五感、イリュージョン、クオリアによってこの世界を認識、感じられる幸せを改めて感じる。
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前著である『脳はなぜ「心」を作ったのか』で主張した、私たちの「意識は」何ら意思決定を行っているわけではなく、無意識的に決定された結果に追従し、疑似体験し、その結果をエピソート記憶に流し込むための装置に過ぎないとする「受動意識仮説」を視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を一つ一つを例...
前著である『脳はなぜ「心」を作ったのか』で主張した、私たちの「意識は」何ら意思決定を行っているわけではなく、無意識的に決定された結果に追従し、疑似体験し、その結果をエピソート記憶に流し込むための装置に過ぎないとする「受動意識仮説」を視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を一つ一つを例示して分かり易く説明する。大脳皮質の中でもその感覚の入力部と高次処理部の一方通行ではない相互伝達の関係が、ジェフ・ホーキンスが「考える脳考えるコンピュータ」で主張するところのそれとよく似ていてとても興味深く読めた。
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<目次> プロローグ 第1章 意識はイリュージョンである 第2章 五感というイリュージョン 第3章 主観体験というイリュージョン エピローグ <内容> 種本は2007年刊。文庫化は2011年。慶応大学工学部の前野教授の本。ロボットの感覚(特に視覚)研究が本職だが、そこから...
<目次> プロローグ 第1章 意識はイリュージョンである 第2章 五感というイリュージョン 第3章 主観体験というイリュージョン エピローグ <内容> 種本は2007年刊。文庫化は2011年。慶応大学工学部の前野教授の本。ロボットの感覚(特に視覚)研究が本職だが、そこからいつのまにか「幸福学」を追求するようになり、この本も最後は宗教書のようになっている。が、いわゆる宗教書のように説得力がない訳でなく、科学的に説明がされているので、納得の出来るものである。特に人間の「意識」は自分の「意思」で行われているのではなく、脳内のニューラルネットワークが勝手に動き始め、それを脳が後付けで「意思」と思わせている。諸感覚ともそうなので、著者は「イリュージョン」と呼び、そう考えると、人生は前向きに生きた方がよい、という結論(これが「幸福学」)となるという。私もここまで生きて来ると、著者の言わんとすることが何となくわかる。自分の「意思」もなく、経験はあるが、脳の勝手な動きの中で「生かされている」のだから、物事にこだわらず、楽しく考えた(ポジティブ・シンキング)方が、ずいぶん楽に生きられるということだろう。
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