商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2011/08/30 |
JAN | 9784091885562 |
- コミック
- 小学館
土星マンション(7)
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土星マンション(7)
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商品レビュー
4.8
24件のお客様レビュー
第55話の扉絵で、一人だけ上を見上げているミツ。多分、お父さんのアツの居るところを見ているんだろう。タマチも、ミツとは違う方向だけど上を見ている。アツさんがいるのかな、と思って見上げているんだろうか。 研究者肌なだけに、どこかで浮世離れしてて、純粋に人を信じやすいソウタよ…よくや...
第55話の扉絵で、一人だけ上を見上げているミツ。多分、お父さんのアツの居るところを見ているんだろう。タマチも、ミツとは違う方向だけど上を見ている。アツさんがいるのかな、と思って見上げているんだろうか。 研究者肌なだけに、どこかで浮世離れしてて、純粋に人を信じやすいソウタよ…よくやった!!! ミツが影山に言った「ボク自身を知って、色んなことに気づけたんだ。それで…自分をちょっとずつ直したんだ…けど……」この言葉、誰もが意識せずにやっている事。報われないかもしれないし気付かれないかもしれないけどやってる事だよなぁ。 父親を事故で亡くし、中学卒業と同時に父親と同じ「窓拭き」と言う職業に就いた少年の成長物語である。ハートフルSF物語、と一言で言ってしまうには余りあるものが詰め込まれている。かと言って誰かを諭そうとか人間はこうあるべきだと言う押しつけがましさは一切なく、環境破壊により保護区になった地球に住めなくなった人類が、土星の輪の様に地球の周りに建造したリングシステム構造のマンションの中に暮らす生活を写し取った物語だ。ミツと言う一人の少年を主軸に、そこに生きている人の姿がそのまま写し取られている。読み終えてすぐにまた1巻から読み直したくなる、そう言う作品だった。小難しい言い回しは止めると、ほのぼの系の絵が好きな人(言葉見つからないから安易な単語を使うが)、SF的な設定ではあるが人間が描かれている系のSFが好きな人、少年の成長物語が好きな人は読んで欲しいなぁ。作者の絵は癖になる。 土星マンション、2回目読了~。初めて読んだ時には気付いてなかったことがいっぱいあった。この作品中で、哀しいが振り切れて怖い考えに取りつかれる人間の恐ろしいとこを一手に引き受けていたニシマルの最期はそうだったんだ…と二度目で気づく、と…。少年は成長する、作者が離れがたいほどに…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一人ひとりにとっては前向きな思いなのに、でもそれらが行き着く先がたった一つの狂気という、あまりにしんどい展開にどんよりした終盤ではあったが。たった一つの狂気は、結局たった一つの善意に覆されたわけで。実に綿密に作られたプロットで、ただただ賞賛するしかなかったです。 人が「生きている」ということを誠実に描いていた漫画だった。それは時にミツのような生真面目なまでの前向きさも生むし、真のような鬱屈した思いも生むし、タマチのように前へ進めなくなってしまうこともある。「下層」というフィールドだけでもこれだけ様々な人たちがいるというのに、上層対下層などという安易な二項対立ですべてを集約できるはずはなくて。「本質はきっと変わらない。下層も上層も結局人間が生きているんだね」。うん、その通りだと思う。 このシンプルな絵柄なのに、力強く表情を描くから憎いよなぁ。「お前しか、いないんだ」のとこの真とかイケメンすぎてあかんわ。しかし最終的に真はギャグ要員のようになってしまったな。最初はあんなツンツンしてたというのに。。。
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どうなるかと思ったミツのミッション、仕組まれて殺されるのかとドキドキしてましたが、そうたの最後の踏ん張りに拍手です。みんなそれぞれの幸せを手に入れての大団円、本当に良かったです!最後のあたりの数ページの地上の描写がとても美しかった。
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