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エセーニン詩集
1,281円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 弥生書房 |
| 発売年月日 | 1968/07/01 |
| JAN | 9784841502107 |
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エセーニン詩集
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商品レビュー
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エセ―ニンの詩は、広くロシア民衆に愛されているようです。著名なバレリーナによれば、車に同乗したブレジネフ書記長がエセ―ニンの詩を口ずさんで、すすり泣き始めたそうです。ロシアではない日本の民衆の私には、最初の詩「犬のうた」がいちばんわかりやすい。涙が出て読み続けることができない。内...
エセ―ニンの詩は、広くロシア民衆に愛されているようです。著名なバレリーナによれば、車に同乗したブレジネフ書記長がエセ―ニンの詩を口ずさんで、すすり泣き始めたそうです。ロシアではない日本の民衆の私には、最初の詩「犬のうた」がいちばんわかりやすい。涙が出て読み続けることができない。内村剛介氏の訳も心憎いと思う。 犬のうた 黄ばんだむしろの下の 赤錆びた小舎で 朝早く 牝犬が七匹の仔を生んだ にんじん色の仔犬七匹。 夕闇が降りても 母親はまだ なめずりまわし 毛並みをそろえてやっていた。 あったかい母犬のおなかの下で 雪が溶けちっちゃい流れになっていた。 夕闇ふかく めんどりたちが とまり木にじっと並んだとき ご主人がしかめつらで出て来て 七匹を一匹のこらず袋にしまいこんだ。 母犬は ご主人に おいすがり 雪だまりとみれば駆け込んでいた。 さて そのとき ながくながくふるえたのは まだ凍てついていなかった水の鏡だけ。 辛うじて足をはこぶ帰りみち 脇ばらの汗をなめる身には わが家にかかる月も わが子の一匹かと見えた。 ぐんじょうの中空を 音高く 歯をむいて 牝犬が仰ぐ。 と かぼそい月はするするっと辷(すべ)り 野末の丘にかくれてしまった。 ひとさまがなぐさみに投げつける石、 そのおめぐみに 音もなく 雪中へ転げ込む犬の 二つ目は 黄金の星 星・・・・・ (1915年)
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翻訳者の内村剛介はシベリア抑留者であり、ロシアについてはよく理解している方だ。昔、モスクワでセルゲイ・エセーニンの墓地を訪ねたが老人が彼の詩を謡っていた。ロシア語は余り勉強しなかったので分からなかった。セリョージャで一番好きなのは、友よさようなら、かな。
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