商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2011/08/11 |
| JAN | 9784151200649 |
- 書籍
- 文庫
コレクションズ(上)
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ここまで沢山の他人の人生を、あたかも自分の人生のように追体験し、それを主体的かつ客観的に見つめ直し、"忘れがちな確かな真実"を改めて再認識されられた小説はなかったと思う。いつまでも読み続けていたい。人生の参考書としてずっと手元に置いておきたい。 普通とは何...
ここまで沢山の他人の人生を、あたかも自分の人生のように追体験し、それを主体的かつ客観的に見つめ直し、"忘れがちな確かな真実"を改めて再認識されられた小説はなかったと思う。いつまでも読み続けていたい。人生の参考書としてずっと手元に置いておきたい。 普通とは何か?普通は理想的なものなのか? それともただの社会的な基準にすぎないのか?社会的な基準とは? 人それぞれに理想があり、それに共感することがあっても、それは一時的であり、一種の錯覚的な場合もある。個人の理想と共生の理想は異なる場合もあり、同じ場合もある。どちらにしろ何かしらの協力は必要だ。どちらが容易で、どちらが困難というわけでもない。 保守的な価値観やステレオタイプな見方も一つの考え方ではあるけれど(その当時はそうだった)、ある所ではそうではなく、ある街ではまた違っていたり、ある世代では理解できなかったりと… あくまでも価値観は相対的なものだと思うし、変化していくのが世の中であり、確かなことは「変わらないものはない」という事実である。 今回は"なぜ小説を読むのか"をあらためて考えた機会でもあった。 自分の中にある複雑な感情、もどかしさや煩わしさ…、個性という根源的な性質、共感や共鳴を感じない部分。それは社会での生きやすさであり、生きづらさの要因にもなりうることを見事に表現してくれる。なぜこの感情が生まれるのか? これは何なのか? 読書をすることによって、それを俯瞰的に観察できる。だからといって直接的な行動につながるわけではなく、きっかけにすぎないが、この気付きが具体的な動機や物理的な要因に繋がるのではないかとも思うし、そのことでより深く"自分"を理解できると感じている。
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文学ラジオ空飛び猫たち第19回紹介本。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/19-elr2dq ミエ ユーモアたっぷりの家族小説です。アメリカの中流家庭が舞台ですが、母親のイーニッドは世間体を気にするあまり、物事を自...
文学ラジオ空飛び猫たち第19回紹介本。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/19-elr2dq ミエ ユーモアたっぷりの家族小説です。アメリカの中流家庭が舞台ですが、母親のイーニッドは世間体を気にするあまり、物事を自分の都合の良い方に飛躍させて考えてしまう癖があって、そんなイーニッドと頑固親父のアルフレッドと三兄妹のやり取りが笑えます。印象的だったのは、エリート街道を歩むと思われた三兄妹が親の期待を裏切るところです。三兄妹は自分らしく生きようとすることで個性が際立っていきますが、そのために親が子に望むこととのギャップが生じます。このギャップをユーモア満載に描写しつつ、登場人物一人ひとりの複雑な内面を描いているジョナサン・フランゼンの筆力がすごいです。長い物語の最後には感情を動かされました。いい意味で、社会に対して適当になれて、適当を許容できる気がしました。 単純に笑えておもしろい小説ですが、長編なので読むには時間がかかります。ちょっと世の中が窮屈に思えたり、家族関係に悩んだりしたときに手にしても気分転換になると思います。 この小説は2019年11月に読みました。ちょうど東京で開催されたヨーロッパ文芸フェスに遊びに行ったときに持参していて、会場にいる作家も関係者も私のような参加者も、ジョナサン・フランゼンが描く人物たちと同じように本当は望まれているほど社会的地位に固執しているわけでなく、むしろ世の中を適当に生きているのではないかと思えてきました。会場で一人そんなことを想像して、不思議と気持ちが軽くなりました。
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