商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/07/23 |
JAN | 9784120042584 |
- 書籍
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神変
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神変
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2.8
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修験者の祖(元祖山伏的な?)と言われる、役小角(えんの おづぬ)の物語。 飛鳥時代。中央政権の国造りを着々と進める、女帝・鸕野(持統天皇)と藤原不比等。 山の民のリーダーの小角は“この天地(あめつち)は誰のものでもない”として、民を管理し重い税を徴収する京(みやこ)の権力者たち...
修験者の祖(元祖山伏的な?)と言われる、役小角(えんの おづぬ)の物語。 飛鳥時代。中央政権の国造りを着々と進める、女帝・鸕野(持統天皇)と藤原不比等。 山の民のリーダーの小角は“この天地(あめつち)は誰のものでもない”として、民を管理し重い税を徴収する京(みやこ)の権力者たちに抵抗を続けますが・・・。 昔、友人から『天上の虹』という持統天皇を描いた漫画を借りて読んだことがあるのですが(友人が遠くに転居したため、途中の巻までしか読めていないのですが・・)、その漫画での持統天皇は聡明で魅力的に描かれていたので、本作での小角と敵対するポジションの持統天皇はかなりイメージが異なりましたね。 “所有”という概念がなく、すべての土地は誰のものでもない、皆が平等で人と人が助け合い分け合う、横型社会を理想とする小角。 対して、天皇を頂点として、政権が民を管理し秩序だったピラミッド型の国家システムを造ろうとする飛鳥(遷都後は藤原)京の役人たち。 双方全く相容れず、ひたすら政権側VS小角率いる山の民の争いが続きます。 小角は鸕野こと持統天皇を目の敵にしているのですが、鸕野は政策関連は不比等に丸投げしている感じなので、攻撃するなら不比等でしょ。と思いつつ、ただ、双方それぞれ正義があるというか、どっちも“理想の国”を目指してはいるんですよね。 なので、後半で小角達が遠方までレジスタンス活動しても、あまり歓迎されないどころか通報されたりしちゃうのも、“税は取られても管理されている方がいい”と考える人々が少なからずいる、という小角達には虚しいラストになっていく訳で・・。 このように、前半は“国”に対する政策闘争的な話っぽく進むのですが、中盤からは小角が神仏と一体化したり鬼を出現させたり、さらには鸕野や軽皇子(文武天皇)を宇宙まで連れだしたりと伝奇ファンタジーな展開になってました。 まぁ、小角自身が実在したかどうかが微妙な伝説的な存在なので、ファンタジーになるのは仕方ないかな、と思った次第です。 因みに余談ですが、役小角ゆかりの奈良県「吉祥草寺」には「役 小角奈(えんの おづな)」という萌えキャラがおりまして、その小角奈ちゃんがSNSで「おはよー、皆の衆!」と発信するのを、あの世から小角が見て膝から崩れ落ちていないか心配になった私ですww。
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奈良の吉野に行って山また山の景色に魅せられて以来、あの山の中で行われる修験道の祖 役小角に興味があったので読んだのだけれど、思っていたよりファンタジー色が濃かった。小角の考えや怒りは理解できるけれど、ストーリーとしてあまり練られていないように感じた。役小角を書くことで何を伝えたか...
奈良の吉野に行って山また山の景色に魅せられて以来、あの山の中で行われる修験道の祖 役小角に興味があったので読んだのだけれど、思っていたよりファンタジー色が濃かった。小角の考えや怒りは理解できるけれど、ストーリーとしてあまり練られていないように感じた。役小角を書くことで何を伝えたかったのか…よくわからないまま終わってしまった感じ。
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今年は山本謙一を読み進めてみよう。この本は飛鳥時代の律令国家が急速に進む頃の話。これまで読んだ歴史小説で最も古い時代背景で持統天皇や藤原不比等の時代。山の民、小角(おずぬ)というおそらく架空の人物が主人公で絶えず修行して神通力を身につけて天皇に対立するおよよよな展開。。。確かに天...
今年は山本謙一を読み進めてみよう。この本は飛鳥時代の律令国家が急速に進む頃の話。これまで読んだ歴史小説で最も古い時代背景で持統天皇や藤原不比等の時代。山の民、小角(おずぬ)というおそらく架空の人物が主人公で絶えず修行して神通力を身につけて天皇に対立するおよよよな展開。。。確かに天皇家が神に変わって日本を治める根拠は薄弱だが。。 飛鳥時代の律令国家とは、その周辺のローカルなものと思っていたが、この頃すでにほぼ全国を手中に治めるくらい急成長していたとは知らなかった。ということを知っただけでも読んで良かったと思うことにしよう。 s
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