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大原麗子 炎のように
1,650円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青志社 |
| 発売年月日 | 2011/07/21 |
| JAN | 9784905042259 |
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大原麗子 炎のように
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
大原麗子という女優がいた。初めて顔と名前が一致したのは「代議士の妻たち」というドラマを通じてだっただろうか。そういえばウイスキーのCMなんかでよく見る人で、ちょっと舌っ足らず気な口ぶりがかわいらしい女優さん。仕事にも恵まれ、器用に生きられる人という認識だった。 でも、そんな表で演...
大原麗子という女優がいた。初めて顔と名前が一致したのは「代議士の妻たち」というドラマを通じてだっただろうか。そういえばウイスキーのCMなんかでよく見る人で、ちょっと舌っ足らず気な口ぶりがかわいらしい女優さん。仕事にも恵まれ、器用に生きられる人という認識だった。 でも、そんな表で演じている姿とは違って生き方は不器用なまでに頑なで壮絶だった。女優として真摯に貪欲に役や作品に向き合いもしたし、重病やけがに見舞われもした。そもそもの生い立ちのところからして、いや生い立ちですでに彼女は壮絶な道を歩むよう運命づけられてしまったのかもしれない。実は男勝りの人だったとは、彼女を知る人がよくいうけれど、この本からも目の前に現れた試練に自ら一人で立ち向かってしまう人だったという印象を受ける。 著者は芸能リポーターの前田チューメイさん。最初そのことを意識せず手に取り、読み始めて気づいた。読む前に気づいていたら、野次馬根性をあおる芸能リポーターが書いた下世話なネタを詰め込んだ本と断じて読まなかっただろう。ところが、前田さんと大原麗子は偶然に始まったのだろうが、晩年の数か月の通院に付き添い、話をした間柄であり(一方で、特に面識のなかった前田さんを頼りにしないといけないくらい周囲に人がいなかったということか)、書きぶりもテレビでの押し出しの強い前田さんとは違うもの。大原麗子の実の弟が監修を務め一文を寄せていることから、信頼に値する良好な関係があったのだろう。 そんな前田さんが、「大女優の孤独死」とも報じられた大原麗子の最期を「孤高死」だと書いていて、ああ、いい表現だなと思った。彼女自身が大好きな言葉としていたカルロス・カスタネダの「孤独な鳥の五つの条件」(『力の物語』扉詞より)というものがあるそう。 一つ、孤独な鳥は高く高く飛ぶ 二つ、孤独な鳥は仲間を求めない。同類をさえ求めない 三つ、孤独な鳥は嘴を天空に向ける 四つ、孤独な鳥は決して決まった色をもたない 五つ、孤独な鳥は静かに歌う これ、まさにこのとおりに彼女は生きたのだろうと思いたい。その意味で大原麗子は自分の思うとおりに、女優として演じきったともいえるんじゃないだろうか。 大原麗子と親しかった人として、美空ひばり、森光子、浅丘ルリ子といった人たちが挙がる。正直なところ、大原麗子ってちょっとブリっ子っぽくて女性に嫌われそうなのに、こういう人たちと親しいなんて大物に取り入るのがうまいのかなと思ってたりもしていたのだが、そういうことか。芸に殉じる孤高の人として同志だったということか。
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これは大原麗子の物語である。 芸能レポーターの前田忠明が書いているということで 怪しさも感じるが大原麗子の弟が監修ということで安心である。 大原麗子に抱いていたイメージとは かけ離れたような人物像に 最後の死の瞬間の物悲しさが増殖する。 ご冥福をお祈りいたします。
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年上だけれど、女性の持つ甘やかな風情が印象的なスターだった。演技者としての実力のほどは知らない。サントリーレットのCM、そしてあのハスキーな声の魅力。 晩年、難病そして心理的にも追い込まれての孤独死は痛ましいが、彼女の出自を知ると、「懸命に生き抜いた」人だったことを知る。 芸...
年上だけれど、女性の持つ甘やかな風情が印象的なスターだった。演技者としての実力のほどは知らない。サントリーレットのCM、そしてあのハスキーな声の魅力。 晩年、難病そして心理的にも追い込まれての孤独死は痛ましいが、彼女の出自を知ると、「懸命に生き抜いた」人だったことを知る。 芸能レポーターの著者の、深い哀悼の思いが表現されている書。
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