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1000ヘクトパスカルの主人公
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/07/07 |
JAN | 9784062170444 |
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1000ヘクトパスカルの主人公
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商品レビュー
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静岡から東京の大学へ進学した城山義元の自立と成長を描く青春小説。 10章とエピローグからなる。 * * * * * 主人公の義元は、これまで確固たる意志や主張を持たず、場の雰囲気に流されるようにして生きてきた人物です。 大学生になっても、義元のその姿勢は変わ...
静岡から東京の大学へ進学した城山義元の自立と成長を描く青春小説。 10章とエピローグからなる。 * * * * * 主人公の義元は、これまで確固たる意志や主張を持たず、場の雰囲気に流されるようにして生きてきた人物です。 大学生になっても、義元のその姿勢は変わりません。勉強しかり、恋愛しかり、サークル活動や仲間づきあいしかり。 バンドのメンバーと過ごす自堕落なだけの毎日。アパートの部屋は仲間の溜まり場と化し、勉強はおろか思索さえできない環境。学費や仕送りを振り込んでくれる親への罪悪感すら持たないクズの生活。だから就活の時期にきても腰が定まらないまま。 だが、友恵やマリーと知り合うことにより、義元は少しずつ自身を見つめるようになり……という展開なのだけれど、そこに違和感を感じました。 友恵には仄かな恋心を抱いていた義元だけれど、2人の関係が深まることはなかったため、気象や空に対する情熱を持ち続けるだけのモチベーションを義元が維持できるとは思えないのです。 また、音楽を志す者として、マリーの音楽に対する姿勢のインパクトは小さくはないでしょうが、そもそもスタンスが違うのだから、人生を左右するほどの影響を、義元が受けるとも思えません。 不器用でおとなしめの若者が、人との出会いによって自身の生きる方向を固めていくという設定は、小野寺文宜作品に似ていますが、本作の方が作りに安易さを感じてしまいます。 根本的な心のふれあい。描き方が浅かったのではないかと思いました。
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主人公は城山義元という大学生。大学3年から4年の2年間を描いている。日常的な大学生活の話が中心で、特に盛り上がるところがあるわけではないが、人との出会いの大切さなど、人生についての示唆が多く、読んでよかったと思える小説であった。 特に印象に残っているのは、主人公の城山が溜まり場と...
主人公は城山義元という大学生。大学3年から4年の2年間を描いている。日常的な大学生活の話が中心で、特に盛り上がるところがあるわけではないが、人との出会いの大切さなど、人生についての示唆が多く、読んでよかったと思える小説であった。 特に印象に残っているのは、主人公の城山が溜まり場となった自分の部屋で仲間と酒を飲み、だべって無為な時間を過ごしていたことを後悔したのに対して、だべり仲間の一人である後輩の門松が「無意味だなんて言わないでください。あの日々とあの場所があったからこそ、今の僕があります。僕にとってはかけがえのないものなんです」と主張する場面である。過去の選択の積み重ねのうえに今の自分がおり、それぞれの瞬間はかけがえのないものであるということを改めて感じた。 ただ、途中で挟まれるエピソードの中には、「これなくてもよかったのでは」と思うようなものもあった。
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過去の辛かったことや一見謝っていたように思える選択も全部含めて「これでいいのだ」と思える日が、いつか必ず来ると信じてます♪
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