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レニとよばれたわたし 戦争でさらわれた女の子の話
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レニとよばれたわたし 戦争でさらわれた女の子の話

ズデニュカ・ベズデコバー(著者), エバ・ベドナージョバー(著者)

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レニとよばれたわたし 戦争でさらわれた女の子の話

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 らくだ出版
発売年月日 1982/12/01
JAN 9784897771915

レニとよばれたわたし 戦争でさらわれた女の子の話

¥1,320

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2016/08/15

第二次世界大戦中、ドイツが東欧から子どもを拐って、ドイツ人として育てた史実に基づいて書かれた児童書。チェコから連れてこられた少女の一人称で語られる。 終戦直後。ナチ党員であった母と戦死した父、兄、父の母と少女の家族。祖母は優しいが、母と兄は冷たく、少女は家族の誰にも似ていないこと...

第二次世界大戦中、ドイツが東欧から子どもを拐って、ドイツ人として育てた史実に基づいて書かれた児童書。チェコから連れてこられた少女の一人称で語られる。 終戦直後。ナチ党員であった母と戦死した父、兄、父の母と少女の家族。祖母は優しいが、母と兄は冷たく、少女は家族の誰にも似ていないこと、家族が少女の幼い頃のことを語らないなど、様々な違和感を感じている。学校でもスラブ人だといじめられる。 屋根裏に隠されていたトランクを見つけて、自分の出自を悟り、アメリカ兵に助けを求めて、生き残った母の元に帰る迄が描かれる。 ガス室で殺された子どものことを思えば、愛されなくても、虐待はされず育てられた主人公はまだいい方だと思えるが、これは物語であり、実際には虐待された子どもも、愛された子どももいただろう。 戦後もナチスドイツの思想を変えることなく生きる母や教師、生きるのに有利な側へすりよって生きる母の恋人、特に政治的な考えはなく、時代に翻弄される祖母、父を亡くし、母の恋人に反発し、妹に冷酷にふるまう兄、戦中は獄中にあった反ナチの教師など、周囲の人物がきちんと描かれている。が、古い訳のせいもあるが主人公がセンチメンタルでか弱い印象で、あまり共感できない。古いトランクを引っ張り出して自らアメリカ兵に訴える強さがあるんだから、もう少し凛々しい感じに訳して欲しかった。挿し絵も暗い。 新訳で、絵を変えて出し直せば、まだまだ読める作品だとは思う。

Posted by ブクログ

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