商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 春陽堂書店 |
発売年月日 | 2011/06/16 |
JAN | 9784394700548 |
- 書籍
- 文庫
山頭火(1)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
山頭火(1)
¥1,320
在庫あり
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
分け入っても分け入っても青い山 まっすぐな道でさみしい すすきのひかりさへぎるものなし うしろすがたのしぐれてゆくか 冬雨の石階のぼるサンタマリア ゆふ空から柚子の一つをもらふ ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり ながい毛がしらが あざみあざやかなあさのあめあ...
分け入っても分け入っても青い山 まっすぐな道でさみしい すすきのひかりさへぎるものなし うしろすがたのしぐれてゆくか 冬雨の石階のぼるサンタマリア ゆふ空から柚子の一つをもらふ ひつそりかんとしてぺんぺん草の花ざかり ながい毛がしらが あざみあざやかなあさのあめあがり 雲がいそいでよい月にする はれたりふつたり青田になつた 酔へなくなつたみじめさはこほろぎがなく やつと郵便が来てそれから熟柿の落ちるだけ 月がうらへまはれば藪かげ ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない 誰も来てくれない蕗の佃煮を煮る 山から山がのぞいて梅雨晴れ 食べる物あつて酔ふものあつて雑草の雨 ここにわたしがつくつくぼうしがいちにち 月も水底に旅空がある 季語があるのかどうか分からない句もあるが、貧しくて孤独な自分と自然を愛とユーモアのある視点で切り取っている。自由闊達で、侘び寂びを地でいっているような俳人。どの句も素晴らしい
Posted by
【内容】 短文の美、もののあはれ。 ぽつんとした切なさ、寂しさがぎっしりと詰まっています。 情趣を重んじる、悠然とした人にお薦めします。 【類別】 俳句集。 特に自由律。有季定型、新傾向も一部。 【表現】 初期のものはやや読み難いです。
Posted by
自由主義をうたう、いかなる思想家よりも 山頭火は、はるかに信用できる というのも かれが、自由であるということにまつわる あらゆる無惨、あらゆる孤独を その一身にひきうけているからである
Posted by