商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/06/15 |
JAN | 9784062170086 |
- 書籍
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私のいない高校
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私のいない高校
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商品レビュー
3.2
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カナダ人留学生がクラスに来てからの学校の日々を、主人公もストーリーもなく淡々と記録するかのように書かれた、タイトルどおり「私」が不在の小説。ある学校の教員が書いた学級日誌的な話を、フィクションに書き換えて創作したもののようだ。 主語にクラスの担任を置く文が多いものの、その主語はほ...
カナダ人留学生がクラスに来てからの学校の日々を、主人公もストーリーもなく淡々と記録するかのように書かれた、タイトルどおり「私」が不在の小説。ある学校の教員が書いた学級日誌的な話を、フィクションに書き換えて創作したもののようだ。 主語にクラスの担任を置く文が多いものの、その主語はほぼ終始「担任」という第三者的呼称で統一されている。担任視点の文があったかと思えば、隣接する文でその担任を第三者的視点で描写したりしていて、頻繁に視点が揺らぐ変わった文章になっている。 ストーリーの観点から言えば、俗にいう起承転結の「起」あるいは「承」までしか描写されていない印象を受けた。クラス内での紛失事件や、他校の校長自殺事件が起きていることが描かれるが、それらは何の結果も生み出さない。これから何か起きるだろうという予感、これは伏線になっているんだろうという読みをことごとく裏切り、小説は唐突に終わる。 物語の展開がなく、日々の出来事が羅列されるだけという構成上、途中何度も挫折しそうになった。これほどの細部は不要なのではないかと思われる詳細な情報(クラスの時間割など)が多いが、それがないとノンフィクションを基にしている意味や効果が薄れてしまうんだろう。表面上書かれている記述は平易そのものだが、意図や目的を考えると難しい、揺蕩っているような小説だと感じた。
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なかなか慣れるまで読みづらい小説だ。3人称で語られる日記とも言える。ブラジルからの留学生について高校でのできごとを中心に語られる。修学旅行は詳しく語られる。また古文についてはやや唐突なくらい、語られる。上手いのかどうかよくわからなくなった読後感は奇妙な感覚を残した。
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関節の外れたような捉えどころのない小説。いや、小説と読んでよいものかどうかさえ微妙である。実際の留学生受入体験記を下敷きに、フィクションとして改変を加えたと言うが、いったいどこをどう改変したのやら。 一応はクラスの担任の視点を中心に、三人称でひたすらディテールの積み重ねが語られ...
関節の外れたような捉えどころのない小説。いや、小説と読んでよいものかどうかさえ微妙である。実際の留学生受入体験記を下敷きに、フィクションとして改変を加えたと言うが、いったいどこをどう改変したのやら。 一応はクラスの担任の視点を中心に、三人称でひたすらディテールの積み重ねが語られていく。スジもなければヤマもなければオチもない。それらしきもの影さえ見当たらぬ。 強いて言えばなんだか不穏なものを読んでいるような気はしてくる。担任の粘着質的というか、ともすればストーカー的な行動のせいか。そういえばカメラが趣味の先生ってなんだか少しヤラシイ。でも、そんなの深読みだよという感じで何も起こらない。でも、何かがずれているのだ。それがフィクションたる部分なのだろうか。
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