商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2011/05/23 |
JAN | 9784642057226 |
- 書籍
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地図から消えた島々
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地図から消えた島々
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
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テーマは、かつて海図等に載っていたが、消された島々の話だが、本筋はむしろ、明治期において、アホウドリの採取、グアノの採掘のため、無人の島々を借地するため、日本国あるいは都道府県に対し、その島々を日本領にすべく、民間が働きかけをしていた。 これはある意味で太平洋の島々を領土化していたヨーロッパの国々への対抗措置でもあったのだが、今日の領土問題はなかなか簡単じゃないね。
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日本の南洋に浮かぶ島々についての本。 日本は島国であり、領土が明確に定まっているイメージがあるが、島という不確実な領土を持っていることを認識させられた。 本書を読んで感じたのが、歴史というマクロな視点での解釈が当時の人々の解釈と一致しないということである。 近代日本では島の発見・開拓による一攫千金というロマンと実利に突き動かされて人々が個々に競い合っていた。 それを後世から解釈すると日本の領土拡大の野心という、あたかも日本という国が意思を持っているように見えるものである。 人名が多く、引用も多いため、読みづらい文章ではあるが、歴史にミクロな視点を混ぜるという試みとしては良い本だと感じた。
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かつて日本周辺に存在するといわれてきた多くの島々。 存在が確認された島もあるが、多くの島が地図から消えていく。 冒険、一攫千金を求めて行動する人々と国の動向、 そして時代の流れを交え、島々の消滅までを読み解く。 “疑存島”・・・海図には載っていても存在が確認されない島。 現在の北...
かつて日本周辺に存在するといわれてきた多くの島々。 存在が確認された島もあるが、多くの島が地図から消えていく。 冒険、一攫千金を求めて行動する人々と国の動向、 そして時代の流れを交え、島々の消滅までを読み解く。 “疑存島”・・・海図には載っていても存在が確認されない島。 現在の北太平洋の地図と比べると、19世紀後半の水路誌に載った 島々のなんと多いことでしょう。その多くが“疑存島”です。 経度測定の困難さからの誤認、雲等の誤解、そしてねつ造等、 理由は様々ですが、近年までも存在を信じられていた島もあります。 ロス・ジャルディン諸島のように昭和48年にやっと海図から 正式に消えるという事実も。 無人島の発見により得られた、アホウドリ・グアノ(鳥糞)・ リン鉱石等。これらを求めて一獲千金を狙う冒険商人たち・・・ 山師というか・・・彼らは、“疑存島”を捜しに海を渡ります。 それに伴う明治期からの政府の動向、そして歴史の推移。 やがて機器の発達等により、“疑存島”は消え、 多くの生物や鉱物が失われていく・・・まさに夢の跡。 なんといっても冒険商人たちの行動は、まさに小説よりも奇なり!
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