商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2011/05/16 |
JAN | 9784591121658 |
- 書籍
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青
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3.7
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「麦藁帽子」 少年から大人へと移っていく頃の、不器用な恋。 どのようにふるまえばいいのか。 どのように接すればいいのか。 自分の心を持て余して、苦しむ。 この青さをつきぬけて、人は大人になってゆくのだなぁ。 「少女」 どのような街でも、子供たちは生き生きと好奇心を発揮させ、のび...
「麦藁帽子」 少年から大人へと移っていく頃の、不器用な恋。 どのようにふるまえばいいのか。 どのように接すればいいのか。 自分の心を持て余して、苦しむ。 この青さをつきぬけて、人は大人になってゆくのだなぁ。 「少女」 どのような街でも、子供たちは生き生きと好奇心を発揮させ、のびのびと遊ぶ。 そのような中、女子の間の友情に、どんどん焦点を絞って描いていく。 その、心のやり取りや移り変わり、親和も闘争も妬みも悲しみもを含んだ複雑さは、実にリアルだった。 友情なんて、そんなものだ。 私には、そう思える。 「コロンバ」 アントニオが、本当の愛というものに気づくのには、まだもう少し時間がかかるのかもしれない。 その時限りの感情ではなく、もっと寄り添える手放しがたいものを知るには、もう少し悲しみや孤独や枯渇感を味わう必要があるのかもしれない。 自分の都合を越えた強さや確信・決心をもてる大人になることが、彼には必要なのかもしれない。 そんな風に感じた。
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ウンセットの「少女」だけで星5つつけたいくらい。いろんな思春期の描き方があるけど、女の子と女の子の間に生まれるあのなんともいえないモヤモヤとした感じが掌編の中にこめられてる。
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百年文庫20冊目は「青」 収録は 堀辰雄「麦藁帽子」 ウンセット「少女」 デレッダ「コロンバ」 いずれも初めて読む短編。そういえば今年の宮崎アニメは「風立ちぬ」なんだとか。「風立ちぬ」は昔読んだ覚えがあったけど、遠い昔なので忘れてしまっていた。「風立ちぬ」が映画化と聞いたとき...
百年文庫20冊目は「青」 収録は 堀辰雄「麦藁帽子」 ウンセット「少女」 デレッダ「コロンバ」 いずれも初めて読む短編。そういえば今年の宮崎アニメは「風立ちぬ」なんだとか。「風立ちぬ」は昔読んだ覚えがあったけど、遠い昔なので忘れてしまっていた。「風立ちぬ」が映画化と聞いたときに「そこきたか」と、えらい盲点を突かれたような気分になぜかなった。 「麦藁帽子」を読みながら堀辰雄の独特なふわっとした感じを思い出していた。全てまぼろしのような淡さを感じる文体。夏にぴったりである。ウンセットとデレッダはどちらもノーベル文学賞受賞者らしい(しかもデレッダが1927年受賞、ウンセットが1928年受賞)。どちらも「青」という総題にふさわしい、甘酸っぱい短編である。
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