商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2011/05/12 |
JAN | 9784622075622 |
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知の広場
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
2017/06読了。新しい図書館のあり方を示唆する内容。利用者(コミュニティの構成者、これから利用する人を含む)を知ること、設備のデザイン、職員のあり方等々、重要な視点が多く書かれていた。
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〇〇な人に勧めたい 〇〇の時に再読したい ◆きっかけ ブクログ。haijisanの本棚 2017/1/4 ◆感想 図書館。 むすびの「17の忘れてはならないポイント」…p197は、図書館だけでなく色んな事情にも効きそう。何かをやり始める時、ここを読むために再読したい。何かの...
〇〇な人に勧めたい 〇〇の時に再読したい ◆きっかけ ブクログ。haijisanの本棚 2017/1/4 ◆感想 図書館。 むすびの「17の忘れてはならないポイント」…p197は、図書館だけでなく色んな事情にも効きそう。何かをやり始める時、ここを読むために再読したい。何かの企画のヒントを欲している人に勧めたい。 単に読書を賞賛するのではなく、ネットやIT、様々な商業や活動との融合から図書館のあり方を見つめる内容は、とても好感が持てた。 巻末の柳 与志夫さん(元千代田図書館長)の解説を読んで、千代田図書館に行ってみたくなった。 「アマゾンのカタログを例にとろう。(中略)ただ検索ボックスにタイトル名か著者名を入力するだけで、欲しい結果にたどり着くことができる。ジェフ・ベゾスとその仲間が創りだしたソフトは、どんな場合でも読者=買い手を助けるように動作するので、たとえ大きな入力ミスをひても正しくヒットするのだ。…p53」 →図書館で、フラッと通った棚に惹かれるタイトルの本が目に入り、そこから新しい出会いが広がることも多々ある。置いてある検索用のコンピュータを使うことも多い。でも、このコンピュータ、一字間違えたり、大文字か小文字か、ひらがなかカタカナかを間違えるだけでアウト。それに、興味を持ったジャンルの本を検索するには使いづらい。と、日々思っていた。 3、4年前に遅ればせながらスマホをゲットしてからは、アマゾン始めネットで興味あるワードから、関連する書籍を探し、書籍名をメモしてそれをもとに図書館で探すという方法を取っている。昨年の夏からはブクログの存在を知り、読みたいリストの管理で大活躍。ネットをからめて図書館に通うようになった。 もちろんこれも楽しいのだけれど、一度、司書さんに色々と聞いてみたい。そして新たな本との出会いがあれば良いのにと、小学生の頃から思っていた。 でも実際に司書さんに声をかけるのは、検索した図書番号の本が見当たらず、「この本はどこにありますか?」こればかり。「このジャンルの本は置いてあるか?これが知りたいのだけど…」と聞いたことも何度かあるが、そのジャンルが置いてあるエリアに案内はされるけれど、そこで終りになってしまった。 私も、「おすすめはあるか?」とか聞けばよかったのだけれど、深く聞いて迷惑になっても…と気がひけることしかり。気になっていたのだが、司書さんにはやはり自分の得意ジャンル、得意な棚があるのだろうか?もしあるのなら、名札ないしカウンターに、この人はこのジャンルが得意!とわかるように書いておいていただけると有り難い。遠慮なく色々質問できるし、その会話の中でさらに広い世界が広がる可能性がある。置いてある本全部を司書さんたちが読んでいるというのは無いだろうから、せめてそのジャンルは私に任せて!置いていない本の情報も提供できます!そんな司書さんがいたら、図書館はもっと楽しくなりそうなのに。と思う。例えば本著は正に図書館についての本だが、これを借りた図書館の職員さんの内いったい何人の方が、本著を読んだことがあるのだろうか。一度司書さんの仕事って何なのか、調べてみよう。その上で、機会があれば色々聞いてみたい。 「ここ数年、1日の終りに、カルチェ・ラタンの映画館で、古いアメリカ映画がかかるのを待っているときほど幸せな時間があるだろうかと思うようになった…p84」と、フランスの人類学者マルク・オジェの言葉が出てきて、思いがけないところでコクリコ坂を見て少し調べた「カルチェラタン」というフレーズが出てきて少し嬉しかった。 2017/1/30 ◆引用 ・なんかのタイトルや効果的なスローガンを"考え出さねばならない"時に、アイデアを閃かせようとWikipediaで調べるわけにはいかないのだから。…p82(第2章 2010-2030年とはどのような時代か 第1部 図書館と町) ・イソップ寓話をよく知っていなければ、ロダーリによる『アリとキリギリス』の焼き直しの意味は分からない。正統を手にしたものだけが、異端になることができる」とカルラ・イーダ・サルヴァーティは書いている。…p83 ・もし、利用者が心地良く感じるような図書館(または美術館、文化センター、ショッピングセンター)を創りたいのなら、まず最初にすべきことは人の動きをよく観察することである。(中略)客がどのように動くかについては、スーパーの経営者たちが詳細に調べているテーマである。…p132 ・幸いにも、設計者はこの問題点に気づき、現在では多くの空港で、出発ロビーと到着ロビーをこのなるフロアに設置している。…p141
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図書館は「出会いの場」である、と漠然と思い、サードブレイスという言葉を聞きかじって、さてではうちの図書館をどうしようか、と考えていたときに出会ったのがこの本。これまで海外の図書館はアメリカの図書館について書かれたものしか読んでなくて、アメリカに比べて日本の図書館のなんと遅れている...
図書館は「出会いの場」である、と漠然と思い、サードブレイスという言葉を聞きかじって、さてではうちの図書館をどうしようか、と考えていたときに出会ったのがこの本。これまで海外の図書館はアメリカの図書館について書かれたものしか読んでなくて、アメリカに比べて日本の図書館のなんと遅れていることか、と嘆いていたけれど、ヨーロッパもまた厳しい状況であることが、分析的に書かれています。自分の勉強不足を反省。この本ではしかし、そういった厳しい状況の中でもさまざまに工夫を凝らしている図書館が紹介され、勇気づけられます。また、そう思ってみると、日本の図書館にもそういった萌芽はたくさんあり、なにより自分の勤める図書館もその方向を向いているのだから、まずは数値をきちんと把握し分析して、出来ることからやればいいんだと思えました。 実はこれを読んだのがだいぶ前なので、たくさんつけてある付箋のどこに共鳴したのか、思い出すのに一苦労。とりあえず、目についたキーワードは、協働、文化的コード(教養?)、デザイン、ベンチ、ソーシャルキャピタル。この本をもう一度読んで、自分の仕事とちゃんとリンクさせて行くといいんだろうな。そして、ブルーノ・ムナーリの名が出てきたのがとても嬉しかった。
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