明治失業忍法帖 じゃじゃ馬主君とリストラ忍者(巻ノ一) ボニータCα

杉山小弥花(著者)

• 販売会社／発売会社: 秋田書店
• 発売年月日: 2011/05/16
• JAN: 9784253097147

商品レビュー

2017/04/24

今回の作品は、ある意味せつなさつながりです。
秋田書店のボニータで連載してたのをプリンセスに移籍して連載を続けてる、タイトル通り明治入ったばかりで江戸の尻尾を残しつつ生きてる人たちのお話です。この江戸の尻尾感がとても切ないのです。

主人公はリストラ忍者:柘植清十郎さん。ではなく、呉服屋のお嬢でありながら、サブタイトルにある、じゃじゃ馬主君の名に恥じない行動派の菊乃ちゃんかな〜。

話しは、とにかく情報量が多い。セリフが多い。
現時点で単行本９冊出てますが、セリフのボリュームで言ったら、倍くらいになりそうです(^_^;)。なので、サラッと読んで楽しみたい人にはオススメしかねます。

が、話の読み応えというか、濃さはその分ズッシリ。明治黎明の混乱の最中に歴史の話、謎解き、不器用な男女の色恋沙汰、男女差別なんかも絡んで色々たのしめます♪

さらに清十郎さんがホントは何者なのかという謎もポイントです。
単行本には毎回冒頭に書き下ろしがあり、清十郎さんの過去の話がちょっとずつ明かされていくのが、また、ひきこまれます。

個人的には会津出身で菊乃さんの女学校の同級生の桃ちゃんと、薩摩出身の警察官槙さんの関係が今後、変化していくのか、気になります。

8ヶ月に一冊くらいのペースの刊行。次巻が楽しみです♪
【効能】明治時代、幕末、薩長、会津、不器用な恋、忍者、ミステリ好きに効き目があります。
【副作用】しっかり読むとちょっと疲れます。

2013/10/06

商家の娘、菊乃と忍びの末裔、清十郎の恋物語を軸に、江戸から明治への変革期の渦中にある市井の人々を描いた漫画....ですかね？
西洋文化を受け入れ時代の恩恵を享受する人、武士の矜持を捨てられず時代に取り残される人、そんな時代の熱気ともの哀しさを描こうとする意欲が感じられます。
キャラ造形もかなり好感を持ちました。
ただ時代物ならもう少し画力が確かな方が好みかな。

2013/04/05

現在一番ハマってる漫画です。
雑誌移行して月一で連載してるみたいでコミック派としてはとても嬉しいです一年に二回くらいだったのがもうちょっと早くなるんでしょうか

時代劇ものが好きなのと明治や幕末といったところも私のツボです。
しかも忍者だと・・・・俺得漫画じゃないか
色々考察しながら読めるのも楽しい

決して万人向けとは言い切れない漫画なのでプリンセスに以降して表紙先頭カラーだったのを見たときは嬉しいやらこれで編集者が思ったよりも人気じゃないと判断されて打ち切りになったらどうしようとかよけいな心配をしたりしました＾＾
杉本先生のためにも雑誌買ってアンケートとか送ったほうがいいのだろうか・・・・いやファンレターのがいいんだろうか
本当に好きなのでこのまま出来るだけ長く話を遅くてもいいので続けて行って欲しいと心から思う本です。
うまく行ったらアニメ化してもいいんじゃないかなと思っている今一番私が推してる漫画です。