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ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 文春文庫
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ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 文春文庫

P.G.ウッドハウス【著】, 岩永正勝, 小山太一【編訳】

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ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 文春文庫

649

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/05/10
JAN 9784167705923

ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

¥649

商品レビュー

3.6

126件のお客様レビュー

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2024/09/11

1920年代に書かれたユーモアミステリー古典小説の傑作選。「(美智子)皇后陛下もご愛蔵」でも有名。「ジーヴスもニ、三冊待機しています」とお誕生日での回答。こちらはおそらく、原書だと思われます。 内容は、優秀な執事が難題を解決するという鉄板プラットフォームの原型。とにかく、読後感は...

1920年代に書かれたユーモアミステリー古典小説の傑作選。「(美智子)皇后陛下もご愛蔵」でも有名。「ジーヴスもニ、三冊待機しています」とお誕生日での回答。こちらはおそらく、原書だと思われます。 内容は、優秀な執事が難題を解決するという鉄板プラットフォームの原型。とにかく、読後感は爽快で爽やか。なんたって頭を使わずに読めるお気軽小説。個人的には、もう少しひねりの効いた刺激が欲しい。

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2023/11/27

やんごとなきお方の愛読書ということで恐れ多くも拝読。 事前知識が全くなかったので読み始めていつの時代の本かと思ったら、20世紀前半の小説ということで納得。 イメージにある古き良き英国の香りと申しましょうか、こういう人たちによってそのイメージが形成されたのかもなぁと思わされる次第。...

やんごとなきお方の愛読書ということで恐れ多くも拝読。 事前知識が全くなかったので読み始めていつの時代の本かと思ったら、20世紀前半の小説ということで納得。 イメージにある古き良き英国の香りと申しましょうか、こういう人たちによってそのイメージが形成されたのかもなぁと思わされる次第。 ゆったりとその空気感を楽しむ本かと思われ。

Posted by ブクログ

2023/05/08

「その本、人は死ぬのですか?」 なんの本だったか、人に勧められて私の訊いたことである。 「誰か殺されるのですか?」 大事なことではないか。 殺人があるのか、犯罪はあるのかというのは。 探偵がいるのかというのは。 あいにく「ない」とのことだった。 その人はゲラゲラ笑って全否定したの...

「その本、人は死ぬのですか?」 なんの本だったか、人に勧められて私の訊いたことである。 「誰か殺されるのですか?」 大事なことではないか。 殺人があるのか、犯罪はあるのかというのは。 探偵がいるのかというのは。 あいにく「ない」とのことだった。 その人はゲラゲラ笑って全否定したのだ。 「人は死なない。殺されない。だから探偵は出てこない」 ううむ、残念。 実はこれもである。 人は死なない。殺されない。よって探偵はいない。 しかしジーヴズがいる! 『ジーヴスが来て一週間もたたないうちに、僕は自分のことを自分で処理するのをやめてしまった。』(8頁) ジーヴスを雇う人は言う。 バーティ(バートラム・ウィルバーフォース)・ウースターその人である。 ロンドンのマンションすまいの彼は、貴族の家に生まれて、気のいい、ただし服の趣味の突飛な――派手なチェックのスーツや、紫色のシャツ、燦然と輝く藤色の靴下――ひとことで言えば、服の趣味のよくない青年である。 ジーヴズはその従僕だ。 「機略と手際」をモットーとし、紳士に仕える紳士として文句のつけようがない従僕である。 バーティのところにはしょっちゅう厄介ごとがくるのだが、なぜかうまく片が付く。 ジーヴズの手によって。 厄介ごとといっても殺人のようなものではなく、犯罪といえば泥棒くらいなものだ。 他にたとえば恋のキューピットだろうか。 たとえば、バーティの友人ビンゴは非常に惚れっぽい。 春になるごとに女性に恋をして結婚を考える。 それに協力させられるのがバーティだ。 バーティのお気に入りの服も――趣味の悪いあれやこれやも――うまく始末されていく。 ジーヴズは話題になったことがある。 そこでばーっと目に入るようになった。 探偵小説だとか、ジーヴズが執事であるとか、教養小説だとかいう印象、情報があるが、違う。 ジーヴズは従僕(valet)だ。 そしてこれはユーモア小説だ。 ゲラゲラ抱腹絶倒ではない、クスッと笑みがこぼれるようなシリーズである。 あるいはニヤリとするような。 人は殺人ではないものを読みたくなる時がある。 理屈っぽくないもの、陰惨ではないものを読みたくなる時がある。 そんな時に読むべきはジーヴズシリーズだ。 そして、問題になるのが読むべき順番である。 長編やら短編やらあるというではないか。 そして全集が――え、14巻もあるの?! そういう人に、私はこれをお薦めする。 短編集である。 ジーヴズの初仕事から載っていて、いわば、おさえるところはおさえた短編集である。 これで気に入ったら、シリーズの他作品に手を出せばいいのだ。 先の先を読む人ジーヴズである。 人はジーヴズになりたいのか、ジーヴズに仕えられたいのか。 あなたはどちらだろう?

Posted by ブクログ

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