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ロマンス

柳広司【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/04/23
JAN 9784163317502

ロマンス

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商品レビュー

3.1

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2024/05/31

理想と現実。 理想に邁進していたけども、他者のために他者のせいで道が閉ざされてしまった嘉人。 現実の不条理さを、かつてあった理想を懐かしむことで遠ざけている清彬。 理想と現実が離れていくことを自覚していても、己の独善で近づけようと暴走する万里子。 三者三様の煩悶と懊悩が終盤に明...

理想と現実。 理想に邁進していたけども、他者のために他者のせいで道が閉ざされてしまった嘉人。 現実の不条理さを、かつてあった理想を懐かしむことで遠ざけている清彬。 理想と現実が離れていくことを自覚していても、己の独善で近づけようと暴走する万里子。 三者三様の煩悶と懊悩が終盤に明かされ、悲劇的な結末を迎える怒涛の展開は読み応えがありました。ページをめくる手が止まらないという久々の経験。 彼らが抱えている抱えてしまった閉塞感。これは物語の登場人物が大小あれど抱えているもので、過去のパリの思想のごった煮のような極彩色のイメージが、昭和八年の現実の無彩色さを真綿で絞めるように伝えてくれます。 ロマンスという題名は、手に入れたかったものに届かない、という切なさを例えたものなのかもしれない。恋に恋焦がれている時間が、無知であるからこそ楽しさの極みを感じることができるように。無知でなくなってしまった、そうであることを許されない人々の恋路だったのかもしれない。 純粋と韜晦と妄執。理想に対して潔癖であったからこそ、選択したそれぞれの生き方。これをロマンスと呼ぶには、言葉がイメージする甘さとは遠い。 アブサンが暗示しているのか。

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2016/04/19

「人が何かを完全に確信している時、それは決して真実ではないのです」  清彬は目を伏せて言った。 「それが、古今東西の人間の歴史が証明してきた信仰の致命的な欠陥です。そして同時に……」  一瞬、言葉に詰まり、だが、すぐに目を上げて言った。 「それがロマンスの教訓なのです」 (P.1...

「人が何かを完全に確信している時、それは決して真実ではないのです」  清彬は目を伏せて言った。 「それが、古今東西の人間の歴史が証明してきた信仰の致命的な欠陥です。そして同時に……」  一瞬、言葉に詰まり、だが、すぐに目を上げて言った。 「それがロマンスの教訓なのです」 (P.131)

Posted by ブクログ

2015/04/01

謎解きとロマンス。 ラストはちょっと急展開な感じもありましたが、切なさの残る作品でした。 ちょっとアンニュイな気分に浸れるかも。 話としては面白くて一気に読めました。

Posted by ブクログ

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