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三国志 演義から正史、そして史実へ 中公新書

836円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/03/25 |
JAN | 9784121020994 |
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三国志
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商品レビュー
4.1
28件のお客様レビュー
「三国志」と「三国志演義」の違いについて分かりやすく書かれており、凄く勉強になった。また、曹操の文学奨励は儒教価値観に対抗する新たな価値観形成のため、孫子の注釈を行ったのは自分が不在の戦場でも部下と戦術を共有するため、天下三分の計は諸葛孔明ではなく魯粛の発案であった事等々、目から...
「三国志」と「三国志演義」の違いについて分かりやすく書かれており、凄く勉強になった。また、曹操の文学奨励は儒教価値観に対抗する新たな価値観形成のため、孫子の注釈を行ったのは自分が不在の戦場でも部下と戦術を共有するため、天下三分の計は諸葛孔明ではなく魯粛の発案であった事等々、目から鱗。劉備が臨終の際に孔明に劉禅を託すと同時に暗愚であれば簒奪しても良いと言ったのは孔明に対する牽制というのも、豊臣秀吉が臨終の際に豊臣家の守護を徳川家康に託した後に滅亡させられた事を考えると納得できる考察である。また、九品中正法等の制度についても中身を理解できた。渡邉義浩さんの本は(専門書は当然難しいんだろうが)分かりやすく面白い。
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学生の頃に吉川英治の三国志を読んだのと、数年前に宮城谷昌光の諸葛亮を読んだくらいの知識しかありませんでしたが十分に楽しめました。 三国志の時代は日本だと卑弥呼の邪馬台国の時代ということを知って、中国は日本と比べるとずいぶんと進んでいたんだと思いました。 史実があって、正史があ...
学生の頃に吉川英治の三国志を読んだのと、数年前に宮城谷昌光の諸葛亮を読んだくらいの知識しかありませんでしたが十分に楽しめました。 三国志の時代は日本だと卑弥呼の邪馬台国の時代ということを知って、中国は日本と比べるとずいぶんと進んでいたんだと思いました。 史実があって、正史があって、演義があるということで、史実と正史、演義がどのように違うのかが書かれていて面白いです。 演義で描かれている超人的な能力の諸葛亮も好きですが、そうでない諸葛亮も好きだなと思いました。
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初めて三国志を読んだのは中学生の頃だった。桃園の誓い、三顧の礼、赤壁の戦いに心躍らせ一気に最後まで読んだのを記憶してる。当時KOEIのゲームが流行ったこともあり、50万円もするシャープのx68000というパソコンを父に買ってもらったことを覚えてる。毎晩毎晩友人を家に招いて夜通し三...
初めて三国志を読んだのは中学生の頃だった。桃園の誓い、三顧の礼、赤壁の戦いに心躍らせ一気に最後まで読んだのを記憶してる。当時KOEIのゲームが流行ったこともあり、50万円もするシャープのx68000というパソコンを父に買ってもらったことを覚えてる。毎晩毎晩友人を家に招いて夜通し三国志をやっていた懐かしい記憶だ。 歴史は書かれた時期や筆者の背景、当時の世間の評判などが反映されるものだ。描く人間の心情が現れるのは致し方ない。三国志も色々な系譜を経て真実とはかけ離れた点も多くあることだろう。我々がよく触れる「演技」などは事実にフィクションを効果的に加える事で中国の四大奇書として今なお世界中で読まれている。 本書は史実と演技を対比させ、多くの関連性のある文学書なども取り入れ、描かれた時代背景などからどこまでを事実とするか推考していくような流れだ。これまでの自分の考えを覆すような記述もあり大変興味深く読み進められる。 本書は曹操、諸葛亮、関羽を「絶」として中心的に描かれるが、キラ星の如く魅力的な人物で溢れているのが三国志だ。個人的に感情移入できる人物に必ず巡り逢えるし是非多くの人に三国志に触れて頂きたい。そこで予備知識がある事がこの本を5倍、10倍にも面白いものにしてる事は言うまでもない。 歴史は勝者が作ると言うが、中国の歴史は固定された国家というものが長く存立せず(4000年の歴史とは統一国家でも民族でもなく単なる地域としての存在)、支配者が変わる都度、過去の否定と今の正当化が図られてきた。日本の近代史を占領軍が作るのと同じだ。現代に生きる我々は、今から1800年近く前に起きた出来事について、その後の研究や発見から色々な角度で見ることができる。今に生きる我々の特権として歴史に触れて考えてみてはどうだろうか。
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