商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 地歴社 |
発売年月日 | 2011/03/19 |
JAN | 9784885272004 |
- 書籍
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世界史授業ライブ(1)
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世界史授業ライブ(1)
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高校の世界史教員である著者の授業実践を文章におこしたもの兼解説となっています。本書は全3巻のうちの第1巻で、範囲はオリエントから秦漢帝国までとなっています。著者が授業で使っているプリントを解説しながら授業を展開していくという内容で、「ここはこういう風に話した方がいい」とか、生徒に...
高校の世界史教員である著者の授業実践を文章におこしたもの兼解説となっています。本書は全3巻のうちの第1巻で、範囲はオリエントから秦漢帝国までとなっています。著者が授業で使っているプリントを解説しながら授業を展開していくという内容で、「ここはこういう風に話した方がいい」とか、生徒に強く印象を受けさせるにはこうしたらいいとか、私たち世界史教員が大いに参考になる内容となっています。著者の授業の展開は単にプリントの穴埋めではなく、授業で話したことで重要だと思ったことをプリントの空白に書かせるなど、いかに授業に集中させるかを工夫されています(授業をしたら分かるのですが、プリント学習は限りある授業時間の中で多くの内容を生徒に提示できるのには有効ですが、単なる穴埋めになったり、歴史事象の背景を主体的に考えず、受け身の授業になりがちです)。これだけの膨大な量を一人で書いているため、間違いなどが散見されるのは残念ですが、それ以上に参考になる点があり、面白く読むことが出来ました。 以下参考になった点 ・セム語系の文字は右から左に書く(アラビア語だけかと思ってました)。 ・カフカスの英語読みがコーカサスで、コーカソイドの語源。 ・トゥト=アンク=アメン(Tut ank amen)=ツタンカーメン ・映画「2001年宇宙の旅」の冒頭の音楽はリヒャルト=シュトラウスがニーチェの哲学書を曲にした「ツァラトゥストラはかく語りき」 ・イタリアのポー川沿いでは地中海性気候ながら米がとれるため、イタリア料理にリゾットがある。 ・「紀元前4世紀の世界」で、マケドニアはアンティゴノス朝ではなくカッサンドロス朝が出てくる理由は、アンティゴノス朝が途中4年間だけ中断し、その間がカッサンドロス朝なのだが、この王朝がちょうど前301年に始まるため。 ・エフェソス公会議の年号の覚え方=「司祭(431年)集まるエフェソスへ」 ・ラテン語でマトリックスは「子宮」、ラピュタに出てくるムスカは「蝿」、紅の豚の少女フィオは「私はなる」 ・ヒンドゥークシュ=インド人殺し 以下間違い ・111頁に「(マルクス=アウレリウス=アントニヌスについて)最後はアントニヌスです。ここまちがってしまうとテストで×になってしまうので正確に書きましょう。・・・」と書いて覚え方を丁寧に解説し、最後に(勉強のやり方を具体的に教える)と意気揚々に書いているが、2頁前の109頁には「・・・アントニヌス=ピウスは後継者にやはり他人のマルクス=アウレリウス=アントニウスを選び・・・」と書いてある。 ・190頁「この「高祖」とか「光武帝」という名は、本当は諱(いみな)と言いまして、死後に贈られる名前なのです。」とアンダーラインまでして書いているが、死後に贈られる名前は諡(おくりな)。しかも「高祖」は廟号です。諱とは劉秀の「秀」など生前の名前で、目下の者が名を呼ぶのを「忌む」から「忌み名=諱」です。 196頁「進学補習等ではこれらの政策(均輸や平準など前漢武帝の経済政策)を提言したのは官僚の桑引羊であることを教えるのも良いでしょう」と書いてあるが、正しくは桑弘羊です。
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